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FPD Internationalの会場で来年のスマホの姿を見た

2011年10月26日 22時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 フラットパネルディスプレーに関する総合技術展「FPD International 2011」が、28日までパシフィコ横浜で開催されている。

 FPD International 2011は、ディスプレーの製造を支える周辺企業の展示が中心で、韓国/台湾/アメリカ/ヨーロッパなど各国のビジネスマンや技術者が来場し、会場内は非常に活気があふれる状況となっていた。

海外勢を含むディスプレー関係の主要プレーヤーがブースを持ち、会場内は活気があった

 今回はこれから数年にわたり、世界的にさらに市場が急拡大すると思われるスマートフォン用デバイスの展示も多数見られたので、それらを中心に紹介していこう。

自社のIPS液晶の利点を
有機ELと比較してアピールするLG

 まず、ブースが隣ということもあって、強く対抗意識を燃やしていたのがLG Displayとサムスン電子だ。特にLG Displayのブースでは、同社の「AH-IPS」(AHはAdvanced High performanceの略)方式の液晶が有機ELに対し、「高解像度」「バッテリーライフ」「熱の少なさ」「色のナチュラルさ」の4点で、モバイル用途においてメリットを持つことをアピールしていた。

隣のサムスン電子ブースも意識した(?)。AMOLED(有機EL)との比較で、自社のAH-IPS液晶の優位をアピール

LGブースには「Shuriken NBPC」と名づけられた薄型液晶搭載のノートPCの展示も

 一方、サムスン電子では55型の超薄型テレビのほかにも、ペンタイル方式による10.1型で2560×1600ドットという、超高解像度&省電力ディスプレーの展示などが見られた。

サムスン電子ブースは超薄型テレビのほか、ペンタイル方式による超高解像度ディスプレーも

多様な種類のディスプレーがが提供できる
台湾のパネルメーカー

 台湾の世界的パネルメーカーである「Chimei Innolux」(奇美電子)、「AUO」(AU Optronics)の両社も大規模なブースを展開していた。

 Chimei Innoluxのブースでは、今後のスマートフォンで搭載されそうな4.5型(720×1280ドット)で裸眼3Dに対応した液晶や3.5型の有機ELなどを展示。また、ノートPC用パネルでも低消費電力をアピールしたものが多く見られた。

今年はハイエンドのスマホにしか搭載されていない高解像度ディスプレーもすでにラインナップにあることをアピール

 一方のAUOも、IPS液晶や有機ELなど全方位的にデバイスを展示。タッチパネルを一体化した4型WVGAの有機EL、800cd/m2という非常に明るい4.29型qHD液晶、従来品の53%に消費電力を抑えられるという省電力型液晶などが興味深かった。

AOUも多様なデバイスを用意していることを紹介。高解像度の有機ELもすでにもっている

左は800cd/m2という非常に明るい液晶。右は裸眼立体視対応の液晶だが、本来ディスプレーの正面でしか立体視できないものが多い中、目の位置をカメラで測定し、立体視が可能な位置を左右に移動してくれるというものだ

 次ページでは、そのほか気になったデバイスやブースについて、一気に紹介する。

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