「JWDA WEBデザインアワード」はWeb制作者に焦点を当てた賞で、日本WEBデザイナーズ協会が毎年主催しています。2010年度の受賞作品の中から、3つのフルFlashサイトを紹介します。これらのWebサイトは、賞の評価ポイントである「成果」を上げたサイトであることはもちろん、いずれも従来の枠組みにとらわれない新しい可能性を感じさせるものです。
個人のプロモーション『村越tv』
ある芸人の紹介サイトです。自らを商品と考えた場合に、インターネットでどのようにプロモーションして価値を出していけばいいのか、そして、個人的なファンをどれだけ多く獲得できるのか、という課題に対して、答えを上手に表現できています。
コンテンツやサービス(TwitterやUstreamなど)を、これでもかとばかりに詰め込んでいますが、Flashをプラットフォームにすることでうまく融合させています。
商品のプロモーション『日本酒ナイン』
若き蔵人9人による日本酒関連のサイトです。このサイトは、IA(Information Architecture)・成果・話題性の3つのポイントで高く評価されました。IAという点では、画面上の人をクリックするとその人が話をする手法で情報を提供する仕組みになっていたり、同じ機能を持つボタンも目立つように設置したり、ユーザーにとって使いやすくわかりやすく設計されています。また、若年層への情報の提供だけではなく、扱っている商品自体が非常に売れたというサイトの成果が評価されました。
さらに、話題性を持たせる仕掛けも注目されました。具体的には、作り手と使い手が出会えるストーリーが展開されていて、製造者の人柄がサイトから伝わってくることや、ツーリズム気分が味わえるコンテンツで、ユーザーの間で話題となる内容であることが挙げられます。
イベントのプロモーション『2009ビールデンウィーク』
複数のビール会社による、ビールのよさを啓蒙するイベントのためのサイトです。
インターフェイスがとにかく楽しくて、さらに設計面でも工夫がされています。グローバルナビがちょっと遅れて追従して動くという見せ方が、ほのぼのとしたサイトのイメージにマッチした動きであると評価されました。
線画を使ってデザインされたインターフェイスは非常にユニークで、サイトの処理も軽いため、ストレスを感じずに楽しむことができます。アニメーションの動きにも面白みがあり、Flashの良さを生かしたサイトとなっています。
またこの作品は、Webを使って全国規模で展開した新感覚のプロモーションとしても高く評価されました。
著者:ブルージラフ
「もっと楽しく、もっと格好良く、もっとわかりやすく。More expressions,More communication!」というキャッチコピーのもと、アニメーションや3D-CG・映像、インターフェイスとしてiPadやiPhoneを利用して商品やサービスを分りやすく説明する “説明ツール”コンテンツを作っています。 特に”医療”や”エコ・環境ビジネス”の分野での実績が豊富です。