フルFlashサイトとは、Webサイトの全面をFlashコンテンツで構成したサイトのことです。ナビゲーションボタンから背景にいたるまで、すべてを自由に表現できるので、作り手が希望する独自の空間を演出できます。特に、映画の作品紹介サイトや新商品のキャンペーンサイトのように、ユーザーの興味を強く喚起したいサイトでは高い効果が得られます。
フルFlashサイトの特徴
フルFlashサイトの魅力の1つは、アニメーション表現にあります。アニメーションの動きの格好よさや楽しさで、ユーザーの好奇心を刺激し、コンテンツに集中させることができます。
また、アニメーションで注意を引きつけることで、制作側が見て欲しいページにユーザーを誘導できます。情報に動きを付けることで、どんな意味があるのか、サイト内での位置付けも表現できます。
一方、Flashにはプラットフォームとしての側面もあります。たとえば、サーバー上の動画や画像を取り込んだり、Twitterやブログなどの外部サービスと連携したりできます。Flashを使ったデータ連携は、サイトの世界観を壊すことなく外部のデータだけを取り込み、うまく活用できるのがメリットです。
フルFlashサイト作成時の注意事項
フルFlashサイトの作成時には、いくつか注意すべき点があります。アニメーション表現でユーザーを引き付けられる反面、コンテンツの作り方によってはかえって気が散ってしまう場合もあります。「無駄な動きは一切付けない」くらいの思い切りが大切です。
ユーザーにストレスを感じさせないデータの読み込み方も工夫しましょう。あるページの閲覧中に、次にユーザーが閲覧するであろうページを読み込む(先読みする)方法が一般的ですが、それでも読み込みに時間が発生する場合もあるでしょう。読み込み中は何らかの動き(ローディングアイコンなど)で、ステータスを示すとユーザーの不安を軽減できます。
メンテナンス性を考えた設計も重要です。よく更新されるテキスト情報は外部ファイル化したり、後で差し替える可能性のあるパーツやキャラクターのデザインなどはシンボル化したりして、部分的に修正するとすべてに反映される仕組みを作っておきましょう。Flashコンテンツ内のページ遷移ではURLが変わりませんが、スクリプトで対応する方法もあります。
Flashサイトは制約がない分、ユーザーインターフェイスが分かりづらくなりがちです。制作前にデザイナーとよく打ち合わせて、ボタンやナビゲーションは一目で分かるようにする、といった気配りを忘れないようにしましょう。
著者:ブルージラフ
「もっと楽しく、もっと格好良く、もっとわかりやすく。More expressions,More communication!」というキャッチコピーのもと、アニメーションや3D-CG・映像、インターフェイスとしてiPadやiPhoneを利用して商品やサービスを分りやすく説明する “説明ツール”コンテンツを作っています。 特に”医療”や”エコ・環境ビジネス”の分野での実績が豊富です。