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歴代PDAを100台以上集めた展示会がオノデンで開催中

2010年11月19日 20時00分更新

文● 伊藤 真広

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 技術系書籍の執筆などを手がけるマイカが、歴代PDAを展示する「PDA博物館展示会」をオノデン秋葉原5階で開催している。本日19日から21日までの3日間限定で、入場は無料。

オノデン5階の会場に100台以上のPDAを展示する「PDA博物館展示会」。「ぜひ常設で展示してもらいたい」という声が来場者から聞こえた

 PDAは、Personal Date Assistantの略称で、スケジューラーやメーラー、ウェブブラウザーなどを搭載したデジタルガジェット。現在のスマートフォンに近いものをイメージしてもらうとわかりやすい。1990年代にビジネスユーザーを中心に「手帳のデジタル化」という謳い文句とともに普及するも、携帯電話やPHSの高性能化に伴い、市場から姿を徐々に消していった。そしてスマートフォンの登場により、いまや完全に駆逐された状態となっている。そんな、1990年代前半から2000年代にビジネスユーザーやデジタルガジェットマニアたちが愛用していたPDAの数々を展示しているのが、今回の「PDA博物館展示会」だ。

PDAはビジネスユーザー向けの無骨なものからポケットPostPetといったライトユーザー向けのものまで展示

 会場には、シャープのザウルスやソニーのクリエ、コンパック(現ヒューレット・パッカード)のiPAQシリーズ、NECのシグマリオンなど100種類以上のPDAが展示されており、それらの多くは実際に手にとることもできる。また、当時のパンフレットを保存したスクラップブックも用意されており、自由に閲覧可能になっている。

展示されているPDAは、マイカのスタッフが所有していたもののほか、全国のユーザーから寄贈されたものとのこと

 明日20日には、秋葉原UDX4階の東京DC スペースESTにて、PDA、スマーフォンなどのデジタルガジェットの専門家による開発当時の秘話や、現在のスマートフォンに受け継がれているPDAの技術などのパネルディスカッションが開催される予定だ。登壇者は、“伊藤浩一のW-ZERO3応援団”管理人の伊藤浩一氏、“J-OS生みの父”山田達司氏、PDAニュースサイトを運営しながらライブドアやAll About Japanのスマートフォンガイドを務める庄司恒雄氏など。13時30分と15時30分の2回実施する。
 なお、このパネルディスカッションに参加するには「PDA博物館展示会」の会場で販売される「PDA博物館オリジナル図録」(1000円)を購入した人に先着順で配られる整理券が必要となる。

1999年に行なわれたPalm/workpadイベント“パクスポ99”終了後に来場者が寄せ書きしたと思われるパネルもPDAと合わせて展示されていた

初期のFOMA端末を彷彿とさせるソニーのクリエシリーズでも異色の「PEG NR70V」

現在でいえばスマートブックにあたる、1993年に登場したHPの名機「OmniBook 300」

海外ドラマ「ナイトライダー」に登場するナイト2000を彷彿とさせる電飾が特徴的な、その名も「PalmNightRider」

アスキー総合研究所の遠藤所長も来場しており、スタッフや来場した人とPDAの想い出を熱く語っていた。遠藤所長が手にしているのは「iPAQ PocketPC h3630」

自由に閲覧できる当時のカタログのスクラップブックや来場者ノートも用意されていた

なぜか、裸の女性が体育座りで端末を持つという、現在であれば非難轟々になるであろう3Comの「Simply Palm」のポスター

来場者が所有するPDAを撮影するための撮影台も用意されているので、会場にはないというレアなPDAを所有している人は、ぜひ撮影してみよう

PDA博物館展示会のTwitterハッシュタグは、#pdajp。同会場への来訪をTwitterにpostする際は、こちらのハッシュタグを使おう

現在のところ会場限定で発売されている「PDA博物館オリジナル図鑑 CD-ROM」の価格は1000円。20日にUDX4階で行われるパネルディスカッションは、同図鑑を購入した人を対象に参加整理券を先着で配布している

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