LEDプリンターという選択肢
仕事に欠かせないIT機器というと、パソコンだけでなくプリンターも挙げられる。会議の資料を打ち出したり、出張先の地図を印刷したりと、プリンターはビジネスを円滑に回すために不可欠な存在だ。
そんなプリンターの中で注目しておきたいのがLEDプリンターだ。ここ数年、ページプリンターの分野では、光源にレーザーではなくLEDを採用するモデルが増えてきている。そのLEDプリンターのパイオニアがOKIで、何と30年前からLEDの優位性に着目して研究/開発を行なってきているという。
今回はそんなOKIデータがこの1月に発売したA4カラー対応のLEDプリンター「C610dn」をレビューしよう。C610dnは、「COREFIDO」というオフィス向けシリーズの新製品で、OKIは「タフ」「エコ」「エコノミー」という3点をウリにしている。実際に触って、現場の主力として活躍しそうなポイントを紹介していこう。
速くてバリエーションも豊富な印刷機能
まず、分かりやすいところでは印刷速度の速さが目立つ。
C610dnを仕様を見ると、A4用紙の印刷速度はカラーが毎分34枚、モノクロが毎分36枚という値だ。これはレーザーなども含めて、同じA4カラー対応のページプリンターの中でも最速の部類に入る。
実際、簡単な図が入った5ページのカラードキュメントを何タイプか用意してLAN経由で出力してみたところ、おおよそ30秒前後で印刷が終わっていた。写真を多く貼り付けた書類ほど時間がかかる傾向だが、文章主体なら、印刷を指示して席から少し離れたプリンターのところに取りに行くと出力が終わっているという感覚だ。
印刷速度が速いので「客先に持っていく資料をすぐにほしい」「会議の資料を今すぐ5部刷らなければいけない」といったシーンで「まだ出力されないのか……」というイライラがおさえられるだろう。