今から20年以上昔の話だ。当時、「子供の科学」より少しシニアを対象にした、科学ガジェットや模型を専門に通販する「ヒースキット」という米国企業が存在していた。
ヒースキットの人気者は「HERO1」という名のロボットだった。もう記憶もおぼろげだが、売値が50万円をはるかに超えていたと記憶している。たいしたアクションもできないロボットだったが、バッテリー残量が少なくなると、自ら充電ステーションに向かい充電体制に入る。その愛らしい動作がウケて、当時の企業のエクゼクティブが好んで自室で飼い、来客に見せて自慢したらしい。
時代は四半世紀経ち、今回、筆者がアメリカ旅行のついでに衝動買いした「Rovio」が登場した。Rovioは、片手で軽々と持てる小型の自走式ロボットだ。いや、厳密には「走るウェブカメラ」という表現が正しいのかもしれない。
Rovioは、海外旅行用のトランクに取り付けたいような全方向に動く車輪を3セット持ち、Wi-Fiを介して自宅のパソコンから簡単にリモコン操作できるのが特徴だ。マイクとスピーカーも内蔵しているので、パソコンとRovio間でSkypeと同じこともできてしまう。
もちろん、ルーターのポートフォワード機能を設定しておけば、インターネット経由で外部から操作することも可能だ。例えば、バカンス先のホテルから会社のボードルームの大型テーブルに置いたRovioを社長の前まで移動させて、「社長!おはようございます」と挨拶することだってできるだろう(もう一度会社に戻れるかどうかは別の話だが……)。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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