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エイジングケア市場、化粧品は5,600億円・健康食品は1,000億円を突破、今年は注目新成分EGFか

2008年01月29日 03時08分更新

通販旬報社

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 富士経済(阿部 界社長)は、新コンセプト・新成分配合が相次ぐ化粧品を中心としたエイジングケア市場と、対象世代の消費動向を調査した。

 期間は2007年11月17~18日で、専門調査員による調査対象企業および関連企業・団体等へのヒアリング調査及び関連文献、社内データベースを併用した。化粧品と健康食品におけるエイジングケア訴求製品市場を明らかにするとともに、エイジングケア意識の高まる年代の消費者調査を実施し、今後の製品開発の鍵を提示している。

 「エイジングケア製品全体市場(化粧品・健康食品)」をみると、飽和状態にある国内化粧品の全体市場は横這いが続いているが、その一方でエイジングケア化粧品はアンチエイジングに対する関心の高まりを背景に好調に拡大している。

 04~05年の「コエンザイムQ10」ブーム後、消費者の高機能が期待できる新成分に対する関心が高まり、アスタキサンチンや白金ナノコロイドといった抗酸化成分を配合した新製品が続々と投入された。エイジングケア化粧品は、スキンケアが大半を占めていたが、ベースメイクやボディケアに続き、ヘアケアにおいても拡がりをみせており、今後も市場拡大が見込まれる。

 「健康食品」もコエンザイムQ10ブームで抗酸化成分が浸透したことをきっかけに、アスタキサンチンや白金ナノコロイド、コラーゲンなどを配合し女性をターゲットとしたエイジングケア製品が次々に発売されている。とくにコラーゲンやヒアルロン酸などの配合製品は市場を牽引するまでに至っている。

 主要成分配合製品の動向に目を転じると、まず「コラーゲン配合化粧品・健康食品」では、コラーゲンが化粧品市場で既に定着。成分の目新しさは薄れているが、近年発売が相次ぐエイジングケアの新ブランド/新製品にはベーシックな成分として配合される傾向にあり実績を伸している。一方、健康食品市場は「アミノコラーゲン」(明治製菓)が、マス広告の投下量を増したことで新たな需要を呼び込んだことや、05~06年にドリンク類・サプリメントの数多くの新製品投入により、市場は急速に拡大している。

 07年以降は、健康食品において急速に製品数が増加し飽和化の様相が見えてきたことにより、以前に比べると新製品・新アイテム拡充による新規需要獲得が困難となっていることから、市場の伸びが鈍化すると見込まれる。一方、化粧品においては資生堂グループのメガブランド戦略に基づいた大型新ブランド「エリクシールシュペリエル」、「アクアレーベル」のライン追加によって10%以上の伸長となる見通し。

 次に「白金ナノコロイド配合化粧品・健康食品」。化粧品市場は05年まで小規模であったが、06年にサンスクリーン剤ブランド「オレゾ」(ロート製薬)に白金ナノコロイドを配合し美容情報に敏感な層の需要獲得に成功したことをきっかけに、「DHC プラチナシルバーシリーズ」(ディーエイチシー)が発売され、積極的な広告宣伝活動が行われたことで白金ナノコロイドの認知度が急速に高まり、市場は大幅に拡大している。健康食品市場では06年に「白金ナノコロイド」(ディーエイチシー)、「プラチナヨーグルト」(日本ルナ)などの新製品の発売で市場が立ち上がり、化粧品による相乗効果も得て市場は順調に拡大している。ガム、飲料などの用途への拡がりが期待されるため、今後も市場の拡大が予想される。

 注目新成分の動向としては、「EGF(Epidermal Growth Factor)配合化粧品」が挙げられる。EGF(Epidermal Growth Factor:「上皮細胞増殖(成長)因子」または「細胞再生因子」)は、人間が本来持っている細胞を再生させる因子のことで、肌に補給することにより皮膚細胞の新生を促すことができると言われている。そのため、EGFを配合した化粧品には、細胞の組織を活性化してシミをなくし、色素の沈着を予防し、皮膚の弾性を高めるなどの効果が期待されている。

 EGFは高価な素材であったことから火傷の治療など主に医療分野で使用されてきたが、大量生産が可能となったことと、05年に厚生労働省の化粧品使用認可が得られたことでバイオリンク販売を始め数社から製品投入されている。配合製品の投入が相次いだことで認知度が高まり、07年はディーエイチシーがVIP会員限定の展開で「DHC EGFシリーズ」を発売したことや、製品数が急増し、市場が急激に拡大している。08年も各社より新製品投入や製品の本格展開が見込まれ、市場は引き続き拡大すると予測される。

 注目コンセプトとしては、「50代向け化粧品」が挙げられる。50代以上に限定したスキンケア、ベースメイク、ポイントメイク、ボディケア、その他製品を対象としており、“40~50代向け”の製品については含めていない。近年、加齢に対するマイナスイメージがマスコミによっていきいきとした成熟した女性像へと徐々に変化しており、年齢提示型化粧品に対する抵抗感が払拭され、“50代向け化粧品”に対するニーズも高まっている。

 06年は参入メーカーによる新製品の投入も一段落したことでシェア上位企業の実績がマイナスとなったことから市場全体も縮小となったが、07年は「アクアレーベル エイジングケア」(資生堂フィティット)、「ダヴ プロエイジ」(ユニリーバ・ジャパン)、「50の恵 コラーゲン配合養潤液」(ロート製薬)など新製品投入が続き、再び市場は急拡大する見込みで今後もこの傾向は続くと予測される。

 

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