ノベル(株)は19日、エンタープライズ向けLinux OSの最新版“SUSE Linux Enterprise 10”の提供を同日付けで開始すると発表した。『SUSE Linux Enterprise Server 10』と『SUSE Linux Enterprise Desktop 10』をラインアップし、価格はオープン。市場推定価格は、『SUSE Linux Enterprise Server 10』が4万1880円から(32CPUまでの1サーバー1年間のアップグレードプロテクション ライセンスの場合)、『SUSE Linux Enterprise Desktop 10』が1デバイス6000円。
『SUSE Linux Enterprise Server 10』は、オープンソースの仮想化エンジン“Xen”のXen 3.0をインテルアーキテクチャーでサポートするなど、仮想化機能を強化したサーバーソフト。インテル バーチャライゼーション・テクノロジやAMD-Vもサポートする。アプリケーションを保護する機能“Novell AppArmor 2.0”では、監査機能とレポート作成機能が強化されている。対応プラットフォームは、IA-32、IA-64、AMD 64、Itanium、IBM System i5/iSeries、IBM System p5/pSeries、IBM System z9/zSeries(64bitのみ)など。
『SUSE Linux Enterprise Desktop 10』は、クライアント向けの製品で、3Dデスクトップ環境“Xgl”や、オフィススイート“OpenOffice 2.0ノベル版”、デスクトップ検索エンジン“Beagle”、コラボレーションツール“Novell Evolution”などが含まれる。対応機種はPentium III-500MHz以上(Pentium 4-2.4GHz以上推奨)、256MB(512MB以上推奨)のメモリーを搭載したPC/AT互換機。