(株)ネットアドバンスは12日、有料会員制の総合知識検索サイト“JK: JapanKnowledge”(ジャパンナレッジ)において、“WHAT検索エンジン”を利用した実験的検索サービスの提供を開始したと発表した。“JK実験工房”として無料で公開する。
“WHAT検索”は、説明できるが正しい名前を思い出せないような検索要求に対して、その名前を直接返す検索方法。(株)小学館と(株)シーエーシー、同社が共同開発したWHAT検索エンジン“CTX”を利用して、ニッポニカ編集部が百科事典の項目の参考情報として選択したインターネットサイト集“ニッポニカURLセレクト”(約3万サイト)から検索を行なう。検索対象ページは約700万ページ。“CTX”は20台のUNIX搭載パソコンで構成された分散処理システムを採用し、約700万ページ相当ぶんの検索用データベースをメモリー上に展開し、高速処理を可能にしているという。
同社は併せて、ジャパンナレッジの“東洋文庫”((株)平凡社・刊)の詳細検索の機能を追加したことも発表した。“または検索”(=OR検索)や、“除く検索”(=NOT検索)などが可能になり、複数の検索条件に対応。見つかった書籍のページは図版を含めPDF形式で書籍と同じように閲覧できる。7月末には『東方見聞録』や『風土記』など106冊の書籍データを追加し、合計692冊の東洋文庫の全文を利用できるようになるとしている。
ジャパンナレッジの利用料は月額1575円。決済はクレジットカードとなる。