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i855GMEm-LFS

i855GMEm-LFS

2005年03月17日 19時32分更新

文● 鈴木 雅暢

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i855GMEm-LFS

AOpen/エーオープンジャパン

実売価格:3万円前後

i855GMEm-LFS
i855GMEm-LFS

 AOpenの「i855GMEm-LFS」は、MicroATXフォームファクタに対応したPentium M用マザーボードだ。メジャーメーカーからリリースされるコンシューマ向けPentium Mマザーボードとしては初めての製品ということになる。

 PrescottコアのPentium 4の発熱の高さが露呈して以来、省スペースデスクトップPC向けのCPUとしてPentium Mを求める声が強まっているが、これまではそのニーズに応えるだけの環境が整っていなかった。今年春からMiniITXやMicroATXフォームファクタに対応するPentium M対応マザーボードが流出したことから話題にはなっていたものの、それらはもともと産業用に開発された製品を転用したものであり、スペック面でコンシューマユーザー向きとはいえず、また、実売価格も5万円前後と、一般のユーザーが手を出すにはいろいろな意味で敷居が高かった。CPU自体は早くからパッケージ入りの製品が出回っており、メジャーメーカーによるコンシューマ向けのPentium Mマザーボードの登場が待たれていた。

 そういった状況の中、AOpenという実績のあるメーカーからリリースされた本製品は、Pentium Mで自作をしたくても思うようにできなかったユーザーにとって、まさに待望の一枚といえるだろう。約3万円という実売価格も、これまでの製品と比較すると格安といえる設定だ。

i855GMEm-LFSのバックパネルI/O
i855GMEm-LFSのバックパネルI/O。

 本製品の仕様だが、Pentium Mはモバイル用のCPUのため、プラットフォームもモバイル向けのチップセットであるIntel 855GME/ICH4-Mを採用している。メモリスロットは2本あり、DDR333(PC2700 DIMM)のシングルチャネルに対応。ノースブリッジにはビデオコア(Intel Extreme Graphics2)を内蔵するが、AGPスロットを搭載しており、外部AGPカード(AGP 4xまで対応)の装着も可能。そのほか、PCIスロットが3本ある。

 オンボードデバイスは、5.1ch出力対応のAC'97オーディオに2系統のギガビットLANコントローラ、シリアルATAII対応コントローラ、IEEE1394コントローラと、非常に充実している。オーディオ以外はすべてPCIバスで接続されるために同時にアクセスが集中すると帯域が不足してしまうが、そのくらいは目をつぶってもいいだろう。

 また、Pentium Mの省電力技術であるSpeedStepに対応。専用のCPUクーラーが付属し、ファンの回転速度をコントロールする同社独自のSilentTekユーティリティに対応と、静音性も大いに期待できそうだ。

 今回は記事作成時点で動作サンプルが間に合わなかったためテストを見送っているが、テストの結果を含め、より詳細なレビューを改めてお届けしたい。

i855GMEm-LFSの主なスペック
製品名 i855GMEm-LFS
対応CPU(ソケット) Pentium M、Celeron M(mPGA479)
チップセット Intel 855GME/ICH4-M
メモリソケット 184ピンDIMM×2
対応メモリ DDR333/266
拡張スロット AGP×1、PCI×3
サウンド AC'97(5.1チャンネル出力、S/PDIF出力対応)
有線LAN 10/100/1000BASE-T×2(88E8001×2)
無線LAN
IEEE1394 IEEE1394a
SATA RAID RAID 0/1/0+1(PDC20579)
IDE RAID
BIOS保護機能 DieHard BIOS Lite
バックパネルI/O PS/2×2、USB 2.0×4、LAN×2、パラレル、シリアル、アナログRGB、マイク、ライン入力、ライン出力
ボードサイズ 244(W)×244(D)mm

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