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i855GME-LFSで作る静音マシン

i855GME-LFSで作る静音マシン

2005年03月29日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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i855GME-LFSで作る静音マシン

Pentium Mとi855GME-LFSを使えば、特に対策をしなくとも十分静音なマシンを作ることができる。しかし、ちょっと工夫すればさらに快適になる。より静音な自作PCの構成例を紹介しよう。

i855GME-LFSで作る静音マシン

徹底的に静かさにこだわった自作PCの詳細

●電源ユニット
「音無」OTN-400WOF

岡谷エレクトロニクス
1万7000円前後
「音無」OTN-400WOF
「音無」OTN-400WOF

出力容量400Wのファンレス電源ユニット。精悍なブラックボディと背面方向に張り出した巨大なヒートシンクのビジュアルもグッドだ。在庫が少なくなっている350Wモデルでも問題ない。

●ビデオカード
D.CHROMES8-A256H

玄人志向
1万4000円前後
D.CHROMES8-A256H
D.CHROMES8-A256H

S3のDeltaChrome S8を搭載したファンレスカード。AGP 8X/4Xに対応し、ビデオメモリは256MB。コア/メモリのクロックはそれぞれ250MHz/500MHz。

●光学ドライブ
GSA-4160BB

LG電子
9800円前後
GSA-4160BB
GSA-4160BB

2層のDVD+Rを含めて、すべてのDVDメディアへの書き込みをサポートする万能ドライブながら、実売価格1万円以下と安い。ベゼル色はケースに合わせてブラックを選んだ。

●ケース
ALTIUM S6 U38VB(電源未搭載/ブラック)

ソルダム
2万7615円(ソルダム・オンライン価格)
ALTIUM S6 U38VB
ALTIUM S6 U38VB

MicroATXフォームファクタの定番ケースのブラックモデル。フロントに2基のUSB 2.0とIEEE 1394コネクタがあるのもポイント。電源は別途用意するので未搭載モデルを選択。

●CPU
Pentium M 745

インテル
3万5000円前後
Pentium M 745
Pentium M 745

10月下旬の価格改定でPentium Mもグッと安くて身近になってきた。コストパフォーマンスの点からオススメなのが、このPentium M 745。Dothanコアで動作クロックは1.80GHz。

●メモリ
DD4333K-512(CFD販売)×2枚

CFD販売
2万円前後
DD4333K-512
DD4333K-512

Intel 855GMEチップセットはDDR333までの対応だが、市場価格はDDR400も変わらない。品質に定評あるCFD販売のモジュールがオススメ。

●HDD
Deskstar 7K250(HDS722525VLAT80)

日立GST
1万6000円前後
Deskstar 7K250(HDS722525VLAT80)
Deskstar 7K250(HDS722525VLAT80)

回転速度7200rpm。独自ツールの「Feature Tool」によりシーク音の静音化が可能。シリアルATAモデルもあるが、あえてUltra ATA/100モデルを選んでいる。

さらなる静音化のためには
電源ユニットがポイント

 ここではi855GME-LFSのスペックを生かした静音マシンの構成を紹介する。i855GME-LFSに付属しているCPUクーラーはフルスピードで回しても非常に静粛なので、普通に自作するだけで、特に何もしなくとも十分な静音効果が得られるはずだ。しかし、構成によっては例外もあるし、また、CPUクーラーの音がしなくなるとこれまで気にならなかった音まで気になってくることがある。実用例を紹介しつつ、静音マシンのポイントを押さえていこう。

 静音化を目指す場合に、CPU以外でもっとも重要といえるのは、電源ユニットだろう。最近では静音設計のユニットが増えてきたが、古いタイプのユニットでは電源ファンの騒音はかなりのもの。最新の静音設計の電源ユニットを購入すると驚くほど静かになる。究極はやはりファンレス電源で、岡谷エレクトロニクスの“音無”シリーズなどを使えば完璧だ。Pentium 4の場合はファンレス電源では出力容量の心配が先に立つが、消費電力が低いPentium Mではまったく問題にならない。実質250W程度の出力があれば、よほど変わった構成でない限り十分だ。

 今回は電源ユニットに「音無(OTN-400WOF)」を選んだ関係で電源を内蔵しないケースを選んでいるが、静音電源ユニットを内蔵したケースも販売されているので、リーズナブルにまとめたければそういったものを利用するのがよいだろう。オウルテックの「OWL-PCBM-02」などがオススメだ。

【GV-N68128DH】日本ギガバイト 【90EX70×80-M】サーマルコンポーネント
●【GV-N68128DH】日本ギガバイト 実売価格:4万円前後/GeForce 6800搭載のファンレスカード。静粛性はそのままに3D性能だけをパワーアップできる。ビデオメモリは128MBで、ピクセルパイプライン12本、コア/メモリクロックはそれぞれ325MHz/700MHzというハイスペック。これを使うと、FFXI Vanadiel Bench2(HIGH)のスコアは5944に、3DMark03のスコアは8963にまで上がった(3Dゲーム時の電力も90~110Wまで上昇する)。●【90EX70×80-M】サーマルコンポーネント 実売価格:7350円/さらに静音を極めたい人のためのPentium M用ファンレスヒートシンク。アルミ押出材を利用し、底面には銅製ヒートスプレッダを埋め込んである。低電圧版でないPentium Mでは完全ファンレス化は難しく、ケースファンは必須だ。また、高さが90mmもあるのでケースによっては取り付けられないこともあるので注意したい。

 i855GME-LFSが搭載しているIntel 855GMEチップセットは、グラフィックス機能を内蔵しているため、別途ビデオカードを用意しなくてもPCが組める。ただ、内蔵グラフィックスの3D描画性能は非常に貧弱で、3Dゲームは起動すらできないことも多い。3Dゲームをプレイしたければ、AGPスロットにビデオカードを差すことになる。ここで注意したいのは、Intel 855GMEチップセットは主流のAGP 8Xには対応せず、AGP 4Xまでの対応であること。基本的にAGP 8X対応のカードであればAGP 4Xとしても動作するが、AGP 4Xでの動作をサポートしていないカードも一部にはあり、そういった製品は動作しない。AGP 4Xでの動作も可能かどうかを確認しておきたい。また、NVIDIA製GPUを搭載したカードを利用する場合には、BIOSメニューの「Advanced Chipset Features」項目で「AGP Aperture Size」を「128」に設定する必要があるということなのでこれも注意したい(最新BIOSではこの設定がデフォルトとなっている)。

 今回はAGP 8Xに対応したファンレスカードとして、玄人志向の「D.CHROMES8-A256H」とギガバイトの「GV-N68128DH」をテストしたが、どちらもビデオカードとしては問題なく動作した。ただ、後者のほうはSpeedStep&ファンコントロールツールのSilentTekを起動するとハングアップすることがあった。原因は分からないが、SilentTekユーティリティとの相性がよくないのかもしれない。

PCIバス帯域は節約したい
HDDはUltra ATA/100で

【Feature Tool】
●【Feature Tool】 効果に定評のある日立GSTのHDD静音化ツール。同社Webページ(http://www.hitachigst.com/hdd/support/download.htm)からダウンロードできる。最新バージョンはV1.94。

 i855GME-LFSにはIDEケーブルが1本しかはいっていない。HDDはシリアルATA対応モデルをオンボードのシリアルATAコントローラに接続して……という前提なのかもしれないが、性能を考慮するとあまりオンボードのコントローラの使用はお勧めできない。なぜなら、オンボードのシリアルATAも2つのギガビットLANもIEEE 1394も、すべてPCIバス経由で接続されているからである。それぞれ単体で利用するぶんには影響ないが、これらを同時に利用すると帯域が不足して性能が低下する。できるだけPCIバスを使わないのがベター。PCIスロットにTVチューナカードなどを差す予定があるならなおさらである。最近のトレンドからは外れるが、サウスブリッジ標準のUltraATA/100を有効に利用したほうがいいだろう。今回、日立GSTの「Deskstar 7K250」を選んだのは、同社の独自ユーティリティ“Feature Tool”で静音化ができることもポイントになっている。シークタイムが若干遅くなるが、かなり効果は高いので、シーク時の“ゴリゴリ”という音が気になるなら、ぜひ試して欲しい。


●今回作成したPentium M自作PCの構成と価格
パーツ製品名(メーカー名)価格
CPUPentium M 745(Intel)3万5800円
マザーボードi855GME-LFS(AOpen)2万9800円
メモリDD4333K-512(CFD販売)×2枚1万9600円
HDDDeskstar 7K250(日立GST)1万5800円
光学ドライブGSA-4160BB(LG電子)9480円
ビデオカードD.CHROMES8-A256H(玄人志向)1万3800円
電源ユニットOTN-400WOF(岡谷エレクトロニクス)1万7800円
ケースALTIUM S6 U38VB 電源未搭載(ソルダム)2万7615円
合計16万9695円

 その他の構成は別表のとおり。その構成でのベンチマーク結果も併せて記載しているので参考にしてほしい。

●ベンチマークテスト結果
3DMark03 スコア2127
3DMark03 CPU スコア593
PCMark04 System スコア3068
FinalFantasy XI Vanadiel Bench2 LOW5022
Final Fantasy XI Vanadiel Bench2 HIGH3550
アイドル時消費電力49W
アイドル時消費電力(SSオン)45W
エンコード時消費電力60W
3Dゲーム時消費電力60~70W
実測騒音常に30dB以下(測定不能)
掲載当初、FinalFantasy XIのベンチマークテスト結果が入れ替わっておりました。お詫びして訂正いたします。

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