(株)日立製作所は31日、企業向けパソコンの新製品として、ノートパソコン“FLORA 200W”を3機種、デスクトップパソコン“FLORA 300W”を2機種、計5機種を発売すると発表した。ラインアップは、ノートがPentium MとIEEE 802.11a/b/g無線LANを搭載したA4オールインワンタイプ『FLORA 270W (NE1)』、Celeron Dを搭載したA4オールインワンタイプ『FLORA 270W (NB6)』、超低電圧版Pentium M搭載モバイルタイプ『FLORA 210W (NL5)』、デスクトップが液晶ディスプレー搭載オールインワンタイプ『FLORA 310W (DA7)』、省スペーススリムタイプ『FLORA 330W (DG7)』。カスタムメイド対応で、仕様の変更にも対応している。
“FLORA 200W/300W” |
『FLORA 270W (NE1)』は、Pentium M 755-2.0GHz/Pentium M 725-1.60GHz、グラフィックス機能を内蔵したインテル852GMチップセット、256MBのメモリー、30GBのHDD、14.1インチXGA(1024×768ドット/1677万色)または15インチXGA/SXGA+(1400×1050ドット/1677万色)液晶ディスプレー、24倍速CD-ROMドライブを搭載し、OSにWindows XP Professional SP2をプレインストールした機種。インターフェースは10/100/1000BASE-T、IEEE 1394、USB 2.0×4、パラレル、PS/2、シリアル、アナログRGB出力などを装備し、拡張スロットはPCカード(Type II×2またはType III、CardBus対応)を搭載する。キーボードは87キーでピッチは19.05mm、ストロークは2.5mm。ポインティングデバイスはタッチパッドを採用する。
新デザインの筐体を採用しており、本体サイズは幅330×奥行き275×高さ45mm(最薄部35.3mm)、重量は約3.4kg。電源はリチウムイオンバッテリーまたはAC100Vで、約2時間のバッテリー駆動が可能(JEITA測定法1.0)。出荷時期は14.1インチ液晶モデルが2月28日、15インチ液晶モデルが2月8日。価格は、14.1インチ液晶/Pentium M 755モデルが27万1950円、15インチSXGA+液晶/Pentium M 755モデルが28万350円など。
『FLORA 270W (NB6)』は、Celeron D 320-2.40GHz、カナダATIテクノロジーズ社のRC300M+IXP150チップセット、256MBのメモリー、30GBのHDD、14.1インチ/15インチXGA液晶ディスプレーを搭載し、Windows XP Professional SP2をプレインストールした機種。本体サイズは326×奥行き293×高さ44.9mm(最薄部38.7mm)、 重量は約3.3kg(15インチ)/3.2kg(14.1インチ)。電源はリチウムイオンバッテリーまたはAC100Vで、バッテリー駆動時間は約1.1時間(JEITA測定法1.0)。出荷時期は2月1日で、価格は、14.1インチ液晶モデルが17万6400円、15インチ液晶モデルが18万4800円。
『FLORA 210W (NL5)』は、超低電圧版Pentium M 733J-1.10GHz/超低電圧版Celeron M 373-1GHz、グラフィックス機能を内蔵したインテル855GMEチップセット、256MBのメモリー、20GBのHDD、12.1インチXGA液晶ディスプレーを搭載し、OSにはWindows XP Professional SP2をプレインストールする。インターフェースは、10/100BASE-TX、USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)、アナログRGB出力などを装備し、拡張スロットはPCカード(Type II、CardBus対応)、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック用を搭載する。キーボードは87キーで、ピッチは18mm、ストロークは2mm。ポインティングデバイスはシームレスタッチパッドを採用している。本体サイズは幅275×奥行き233×高さ30.7mm(最薄部23mm)、重量は約1.23kg(バッテリーパック(S)搭載時)。電源はリチウムイオンバッテリーまたはAC100Vで、約2.9時間の駆動が可能(JEITA測定法1.0)。バッテリーパックは(M)や(L)も選択可能。(L)では本体奥行きが265mmとなるが、駆動時間は約9.0時間(JEITA測定法1.0)となる。出荷時期と価格は、Pentium Mモデルが2月28日で21万1050円、Celron Mモデルが1月31日で19万4250円。
『FLORA 310W (DA7)』は、新デザインの筐体に15インチXGA液晶ディスプレーを搭載した液晶一体型デスクトップパソコン(カスタムメイドで17インチにも対応可能)。CPUはHTテクノロジPentium 4-3.20EGHz/3EGHzまたはCeleron D 330-2.66GHz、チップセットはグラフィックス機能を内蔵したインテル865GV+ICH5、メモリーは256MB、HDDは40GB、光ディスクドライブは24倍速CD-ROM用を搭載し、OSはWindows XP Professional SP2をプレインストールする。インターフェースはUSB 2.0×6(前面2、背面4)、10/100/1000BASE-T、シリアル、パラレル、PS/2×2、アナログRGB出力などを装備し、拡張スロットはPCI(107×175mm以下のショートサイズ)を装備する。本体サイズは幅386×奥行き218×高さ401mm、重量は約11kg。電源はAC100Vで、消費電力は約98W(最大220W、サスペンド時約3.0W)。発売時期は2月8日。価格は、Pentium 4-3.20EGHzモデルが21万2100円、3EGHzモデルが19万6350円、Celeron D 330モデルが17万1150円。
『FLORA 330W (DG7)』は、Celeron D 330-2.66GHz、865GVチップセット、256MBのメモリー、40GBのHDDを搭載し、OSにWindows XP Professional SP2をプレインストールしたスリムタワー型モデル。インターフェースはUSB 2.0×4、10/100/1000BASE-T、シリアル、パラレル、アナログRGB出力ほかを装備し、拡張スロットはPCI(Low Profile/ショートサイズ)に対応。本体サイズは幅88×奥行き291×高さ341mm、重量は約6.5kg。出荷時期は1月31日で、価格は10万1850円。
全機種とも、3年間の無償保証(引き取り修理サービスとパーツ保証)あるいは1年無償保証を選択可能で、オプションで有償保守サービスにも変更可能。同社の統合システム運用管理システム“JP1”の資産管理/配布管理ソフト(クライアント版)『JP1/NETM/DM Client FLORA Edition』を標準装備しており、管理者向けパソコンからソフトやBIOSをリモート配布する“ソフトウェア配布”機能にも対応。オプションでオフィスソフト『Microsoft Office Standard Edition 2003』や『Microsoft Office Professional Edition 2003』をプレインストールして提供する“マイクロソフトオープンライセンスエクスプレス”にも対応するとしている。
そのほか、液晶ディスプレー“SelecTop”として、アナログRGB対応の19インチUXGA(1600×1200ドット)表示でUSB Hubを内蔵した『PC-DT3190A』と、15インチXGA表示の『PC-DT3158』も発売する。出荷時期と価格は、19インチが2月21日で18万5850円、15インチが2月14日で5万7750円。