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富士急行、10日より順次稼動開始予定の新アトラクション/新テーマパークのプレスプレビューを開催

2004年07月09日 00時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ピザとライドのコラボレーション

アームの角度以上に、円盤の外周に乗っている参加者は振られているのがわかるだろうか ピザの具になったような気分の乗客たち
ピザーラの店舗越しに見る“トンデミーナ”。かなりの迫力だ。参加者はぐるりと外向きに座る。ピザの具になったような気分だ
記者説明会の会場からトンデミーナまでのエスコート役は、富士急行所属のスピードスケート選手、岡崎朋美さん
記者説明会の会場からトンデミーナまでのエスコート役は、富士急行所属のスピードスケート選手、岡崎朋美さん

次に富士急ハイランドに場所を移して、新アトラクションの試乗会が行なわれた。円形の台座の外側に50人が外向きに座り、それが回転しながら振り子の要領でスイングする絶叫マシン“トンデミーナ”は、宅配ピザチェーンの“ピザーラ”ブランドを持つ外食企業、(株)フォーシーズと富士急行のコラボレーションで実現したもの。海外では“ジャイアントフリスビー”という名前で運営されていたが、堀内氏が実物を見たときに「これはフリスビーというよりピザだろう。ピザといえばピザーラ。そうだ、フォーシーズに話を持ちかけてみよう」と、ひらめきをきっかけにしてスポンサー契約まで話が進んだと言う。ネーミングも、「ピザといえばイタリア、イタリア語らしいトンデミーナがいい」という堀内氏のユニークな発想から生まれたもの。ただ、当の堀内氏はスピード系の絶叫マシンは得意だが、回転系は苦手だそうで、「試乗する前は気持ちよさそうだ、と思っていた。しかし、後ろに張ってあるポスターを見てもわかるとおり、試乗したら自分がどっちを向いているのかわからなくなってくる。かなり気持ち悪くなってしまった。なので、今日は乗りません」とコメントし、笑いを誘った。



フォーシーズの専務取締役の松井 件氏(右)と、(株)エポック社の代表取締役社長の前田道裕氏
フォーシーズの専務取締役の松井 件氏(右)と、(株)エポック社の代表取締役社長の前田道裕氏

フォーシーズの専務取締役の松井 件氏は、「ピザを通して、“美味しさ”と“楽しさ”を伝えるのが企業理念だが、(TV CMや宅配チラシなどでユニークな演出を見せているものの)ピザを売るだけでは楽しさを伝えるのがなかなか難しい。そこにこの話が来て、いい機会だと思い、初めてこのような異業種のコラボレーションに踏み切った。アトラクションのそばに、ピザーラとして初の遊園地内ショップも開店し、ソーセージを8本並べたオリジナルピザ“トンデミーナ”も販売している。トンデミーナの招待券が当たる懸賞などで、今後もこの企画を盛り上げていきたい」と意気込みを話した。



ピザーラのオリジナルピザ“トンデミーナ”も発売中ピザーラのオリジナルピザ“トンデミーナ”も発売中

実際にトンデミーナに乗る機会を得たが、見た目ほど回転による横G(押し付けられる力)は強くなく、シートへの安定性も高いので安心感がある。円盤を支えるアームは左右240度程度までで、完全に真上までは上がらないのだが、円盤の外周に座っている自分自身はほぼ真っ逆さままで持ち上げられる。この感覚はいままでのアトラクションでも感じたことのないもので、絶叫マシンファンには新鮮な面白さが感じられるだろう。


ハム太郎の石像越しに見た“ゆらゆら海のハムSHIP” オリジナルハムスターとお姉さん。実は、中にはしゃがんだ人が汗だくで……
こちらは、“ハムハム どきどき!おうこく”の新アトラクション“ゆらゆら海のハムSHIP”。いわゆる“パイレーツ”だが、子供向けに動作は緩やかになっている。さらにこの“おうこく”には、頭の白い部分が富士山のシルエットになったオリジナルハムスターもいるのだ!


「大したことない」の一言に発奮!?

ピザーラのオリジナルピザ“トンデミーナ”も発売中
歩行距離も怖さも増加した夏向きアトラクション、ホラーハウスの“超・戦慄迷宮(バージョンアップ)”

超・戦慄迷宮(バージョンアップ)は、開始からわずか1年での改良となる。その理由を堀内氏は「お化け屋敷に対するホメ言葉は、「また来てみたい」ではなく「もう二度と入りたくない」ではないか(それでいて、誰かほかの人を連れてもう一度来てみたいと思わせるような演出も入れる)。それを第一に考えて作ってきて、多くの人に「あれは怖い」と評価を受けて日本一のホラーハウスを自負してきたが、ごく少数の人に「大したことないな」と言われてしまった。これをやり込めるべく、以前は閉鎖していた“回廊”(選択を誤ると同じところに戻ってしまう)を入れて部屋数を60に増やし(従来は55部屋)、演出もさらに怖さをバージョンアップしている。このため歩行距離は700m(従来は616m)と長くなり、所要時間は最短50分程度だが、回廊で迷うといつまでも出れないかもしれません。世界に冠たるホラーハウスができた。ここを視察に来る海外の関係者もいるらしいが、真似はできないでしょう」と自信を見せた。



超・戦慄迷宮(バージョンアップ)”の入り口“超・戦慄迷宮(バージョンアップ)”の入り口。ここから先はご自身で体験してもらいたい。途中でギブアップして逃げ出すこともできるがね……

こちらもプレス向けの体験ツアーがあったが、内容はあえて伏せておく。五感をフルに刺激する恐怖演出は、これまでの“お化け屋敷”とは確実に一線を画する、というのが率直な感想だ。

超・戦慄迷宮を無事にクリアすると、そこにはピンクの看護士さんが待っていた 看護師さんの背後には、4台のカラープリンターが鎮座
超・戦慄迷宮を無事にクリアすると、そこにはピンクの看護士さんが待っていた。迷宮の中に撮影ポイントがあり、そこの表情を印刷してくれるというもの。看護師さんの背後には、4台のカラープリンターが鎮座してた

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