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dynabook V9/W14LDEW

dynabook V9/W14LDEW

2004年05月31日 03時23分更新

文● 月刊アスキー編集部・山口

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dynabook V9/W14LDEW

東芝

オープンプライス(実売価格:24万円前後)

本記事は月刊アスキー2003年12月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。2004年5月24日に後継機種となる「dynabook VX」(Pentium M-1.50GHz搭載)が発売されています。詳しくはこちらのニュース記事をご参照ください。

A4フルサイズノートながら、常にスタイリッシュであることを追求してきたのがdynabook Vシリーズだ。V7シリーズからCentrino対応となり、V8では筐体デザインを一新、そして今度のV9で大型ワイド液晶ノートへと進化した。Centrino対応は継承し、無線LANを標準で備えるA4ノートである。

dynabook V9/W14LDEW
東芝のワイド液晶モニタ&Pentium M搭載デスクノート「dynabook V9/W14LDEW」。

どこでも使える
ロングバッテリ&ワイヤレス

本誌を上に乗せて撮影
写真1 横幅36cmはさすがに大きい。本誌を上に乗せて撮影してみた。

 「dynabook V9/W14LDEW」(以下V9)が搭載するのは15.4型のClear Super View液晶だ。東芝独自のこの液晶は、ハードコート層と低反射コーティング層の二層コーティングにより、映り込みを軽減して非常に鮮やかに色を再現する。解像度は、1280×800ドットのWXGA表示。複数のソフトを起動しての作業やDVD視聴などにはうってつけの液晶だ。

 そのうえ、入力環境はノートPCとしては最上級クラスとなる。フルに19mmピッチのキーボードをらくらく搭載できる横幅があり、広々したパームレストも快適だ。底面後方が少し持ち上がるように足が取り付けられており、キーボードがゆるく傾斜するようになっているため、手首などにかかる負担も少ない。



19mmキーピッチのキーボード
写真2 19mmキーピッチのキーボードの左サイドには、インターネットボタン、メールボタン、サイバーサポートボタンが配置されている。サイバーサポートは、やりたいことから必要なソフトが選べるようになっているランチャー。キーボード奥にはharman/kardon製ステレオスピーカを内蔵する。

 本体の設置面積を考えると、どこでも気楽に広げるというわけにはいかなさそうだが、ロングバッテリと無線LAN通信のサポートで移動の自由度も高い。もともとVシリーズは、主にモバイルノートで採用されているCentrinoをA4ノートながらいち早く採用している。また、今度のV9はバッテリ駆動時間が公称値で4時間(JEITA Ver.1.0測定)となっている。デスクトップリプレイスメントタイプのノートPCで、これだけの長時間駆動を可能にしているものは少ない。今回試用したV9の評価機ではまだベンチマークテストができない状態だったのだが、 ACアダプタを接続しなくてもDVDムービー1本はらくらく見ることができるだろう。

 液晶以外の仕様も、前V8/513LMEWから全体的に強化されている。CPUはPentium M-1.30GHzから1.40GHzに、ビデオチップはMOBILITY RADEON 9000からGeForce FX Go 5200に切り替わった。HDDは40GBから倍の80GBに増量され、光ドライブもCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブからDVDマルチドライブにグレードアップしている。OSはOffice XP Home Editionは変わらず、Microsoft Officeは2003版をプリインストールする。

本体前面 本体背面
本体前面。本体背面。
写真3 フロント左手前にオーディオのコントロールボタンが並ぶ(左)。その下に無線LANのオン/オフボタンがある。背面にはケーブルを抜き差しすることが少ないLANコネクタと外部ディスプレイ端子を配置(右)。

 国内では、ワイド液晶は、本体サイズをコンパクトにしたいが、画面サイズも確保したいモバイルノートで主に採用されてきたが、このところ大型ワイド液晶ノートも着実に増えてきている。デルコンピュータの「Inspiron 8600」を皮切りに、すでに日本hp、ソーテック、eMachines(九十九電機)などからも製品が登場している。

本体左側面 本体右側面
本体左側面。本体右側面。
写真4 右側面は手前から奥へ、ヘッドホン端子、マイク端子、USB 2.0×2、DVDマルチドライブ、USB 2.0×1が並ぶ(右)。左側面は手前から、PCカードスロット、その下にSDメモリーカードスロット、IEEE 1394端子、パラレルコネクタ、S-VIDEO出力(左)。

 その中でV9が持つ、ほかの機種とは違う大きな魅力としては、やはり筐体のデザインをあげたい。天板はパールが入ったシルバーのマグネシウム合金で、黒のベセルに液晶をはめ込むことで、画面の鮮やかさをより引き立たせている。バッテリの持ち時間の長さもポイントが高い。部屋間で移動したいときもいちいちACアダプタを引っ張っていかなくてもよく、電源の場所を気にせず使えるのがうれしい。

dynabook V9 V9/W14LDEWの主なスペック
製品名 dynabook V9 V9/W14LDEW
CPU Pentium M-1.40GHz
チップセット Intel 855PM
メモリ(最大) PC2700対応DDR SDRAM 256MB(2GB)
グラフィックス GeForce FX Go 5200(64)
液晶 15.4型/1280×800ドット
HDD 80GB
光メディアドライブ DVDマルチドライブ(DVD-RAM:2倍速/DVD-R:2倍速/DVD-RW:等速/CD-R:16倍速/CD-RW:8倍速/CD:24倍速/DVD:8倍速)
スロット PCカード(TypeII×1、CardBus対応)、SDメモリーカード×1
通信 10/100BASE-TX、IEEE 802.11b、V.90準拠56kbpsモデム(世界61地域対応)
I/O USB 2.0×3、IEEE1394×1、パラレル、外部RGB、ビデオ出力、オーディオ入出力、光角型デジタル出力×1、IrDA 1.1
バッテリ駆動 約4時間
サイズ(W×D×H) 360×270×25.4~35.9mm
重量 約2.8kg
OS Windows XP Home Edition

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