ノベル(株)は27日、企業向けのLinux OSの最新版となる“Novell SUSE LINUX”の提供を6月1日に開始すると発表した。ラインアップは、基幹系業務向けのネットワークOS『Novell SUSE LINUX Enterprise Server (SLES) 8』、中小規模の企業や部門レベル向けのネットワークOS『Novell SUSE LINUX Standard Server (SLSS) 8』、LinuxデスクトップOS『Novell SUSE LINUX Desktop (SLD) 1』の3製品。
SLESは、単一のコードベースで32bit/64bitプロセッサー(インテル/AMD)に対応するのが特徴。1台のサーバーで、32bitなら最大32個、64bitなら最大64個のマルチプロセッサーをサポートし、32bitで最大64GB、64bitで最大512TBのメインメモリーに対応するという。SLSSはファイル/プリント/メールサーバーや、アプリケーションサーバーなどの機能を搭載しており、Windows NTサーバーの代替機としても適しているという。クライアントアクセスのライセンス料は不要。SLDは、Windowsアプリケーションの実行環境“Crossover Office”や、既存のOS環境を残したままデュアルインストール/デュアルブートが行なえるのが特徴。
価格はオープン。SLESとSLSSは、ライセンス販売、パッケージ販売(1サーバーライセンス/1年間アップグレード保証付き)となり、SLDはライセンス販売、パッケージ販売(5ワークステーションライセンスから/1年間アップグレード保証付き)となる。ライセンス販売は“ノベル大規模ライセンス販売プログラム”(NLP)で提供する。
同社では、日本語による24時間365日の受け付け窓口を設けるなど、企業がLinuxを導入するためのサポート/サービス体制の強化を図るほか、販売プログラムも既存の“PartnerNetプログラム”をLinux向けに最適化するという(PartnerNet 2004)。併せて、ユーザーとパートナーを知的所有権侵害による訴訟から同社が直接保護する“免責保証プログラム”の提供も7月1日に開始する。