Thermaltakeからヒートパイプを使用したビデオカード用クーラー「GIANT III(型番:A1919)」が発売された。昨年夏に発売された前モデル「GIANT II(型番:A1655)」に対し、冷却用のファンが1基追加され2基搭載しているのが特徴だ。
写真のように、ビデオカードを両面から挟むように取り付けて使用するという基本的なコンセプトはそのままに、冷却性能を向上させたのが今回の製品だ。アルミ製のヒートシンクには、側面に6cm角のファンを、上部に4cm角のブロアーファンを装備している。2基のファンは、付属のPCIブラケット用ファンコントローラでの調節が可能で、側面の6cm角ファンが“L”モードで約3000rpm(21dB)、“M”モードで約4200rpm(30dB)、“H”モードで約5300rpm(38dB)となっている。上部の4cm角ブロアーファンは、同じくファンコントローラに取り付けられたON/OFFボタンにより回転/停止の切り換えが可能で、回転数は約9000rpm(41.6dB)。同社のウェブサイトによると「通常は側面の6cm角ファンのみで使用でき、オーバークロックなどの高発熱時には上部の4cm角ブロアーファンを使用するとよい」という記載が確認できる。ただし、ファンを2基とも動作させた際にはかなりの動作音が発生すると思われる。なお、対応するビデオカードについてはパッケージなどに特に記載は見当たらず、同社のウェブサイトの情報には付属のユニバーサルクリップによりnVIDIA、ATIほとんどのビデオカードに対応するという記述しか確認できない。
このほか、ヒートパイプが1本から2本に増えた点や、合計8個の銅製メモリヒートシンクが付くといったところが、前作「GIANT II」と異なる。価格はスーパーコムで4462円、高速電脳で5229円となっている。
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