凸版印刷(株)とソニー(株)は15日、紙素材を利用した光ディスク“ペーパーディスク”を開発したと発表した。容量は25GBで、技術的な詳細は18日から米国で開催される光ディスクの学会“Optical Data Storage 2004”(ODS)のカンファレンスにおいて研究発表が行なわれる予定。
ラベル面 | 記録面 | |
25GB再生型ペーパーディスク |
開発したペーパーディスクは、ディスク基板にレーザー光の透過性を必要としない“ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)”の特徴を利用し、ディスク基板に紙素材を採用した再生型の光ディスクメディア。全体の紙化率は51%以上となっており、ラベル面が紙であることから意匠性の高いラベルを印刷できるうえ、はさみで容易に切れるため廃棄時の情報保護にも役立つという。
両社は、紙素材と印刷技術によるコスト削減なども見込まれることから、ディスクの用途が広がるとしており、今後、ペーパーディスクの実用化に向けて開発を行なうとしている。