(株)エヌ・ティ・ティ エムイーと東日本電信電話(株)の東京支店は4日、羽田空港の西旅客ターミナルビル“ビッグバード”に大規模公衆無線LANシステムを構築したと発表した。同システムは、日本空港ビルデング(株)が羽田空港の利用者の利便性の向上を目的に設置するもので、ビッグバードの一般エリアの全域で、公衆無線LANインターネット接続サービスを提供する。サービス開始は8日の13時。
サービス提供エリア(黄色の部分) |
提供するサービスは、“公衆無線LANを利用した高速インターネット接続実験”の一環として行なうもので、NTT-MEの“Wi-Fi ZONE”に準拠した“ネオモバイル”プラットフォームを利用する。利用方法を掲載するポータルサイトは、日本語のほか、英語、韓国語に対応しており、ビッグバードホームページのフライト案内などにも無料でアクセスできる。今後、2004年2月には、現在建設中の東旅客ターミナルビルでも提供を開始する予定。
インターネット接続を利用する方法は2種類用意される。“ネオモバイル”の有料トライアルに参加しているISP(※1)の場合、事前にISPに登録するか、ポータルページから“その場”で登録すれば、通常利用しているログインIDとパスワードで利用できる。“ネオモバイル”に参加していないISPのユーザーの場合、24時間利用可能なログインIDとパスワードを500円で発行する(決済はクレジットカード)。
※1 有料トライアル参加ISP “BIGLOBE”(日本電気)、“BizPortal”(理経)、“b-mobile”(日本通信)、“DION”(KDDI)、“DTI”(ドリーム・トレイン・インターネット)、“JENS SpinNet”(ジェンズ)、“@nifty”(ニフティ)、“ODN”(日本テレコム)、“WAKWAK”(NTT-ME)など今後、2004年1月には、羽田空港へ乗り入れている京浜急行電鉄の主要駅で公衆無線LANサービスを提供しているエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(株)の“無線LAN倶楽部”の会員も利用できるようになる予定という。