先週末に販売が始まったATI Technologiesの最新GPU“RADEON 9000 PRO”搭載製品に続いて、31日にはその下位モデルにあたる“RADEON 9000”搭載ビデオカードがファンレスでデビュー。またRADEON 9000 PRO搭載モデルにはATI Technologies純正の英語リテールパッケージ「RADEON 9000 PRO」(型番:RADEON 9000PRO 64M AGP V/VO/DVI)とTORICAブランドの「VRD9000-64ATVD」が加わった。
「Radeon 9000 64M DDR TVO」。VRAMチップは4ns品 |
DirectX8.1に対応GPUを搭載する初のファンレスビデオカードとなったのはRADEON 9000搭載カード「Radeon 9000 64M DDR TVO」。RADEON 9000の動作クロックはコア250MHz、メモリ200MHz(DDR 400MHz)となっており、ともに275MHzのRADEON 9000 PROと比べるとパワー不足は否めないが、そのおかげか、DirectX8.1対応のビデオカードとして初のファンレス製品となった。従来製品となるRADEON 8500が、オーバークロックしなくても熱暴走することがあったのを考えるといささか不安は残るものの、ファンレスで問題なく動作するとすれば、RADEON 9000を搭載するRadeon 9000 64M DDR TVOはおそらく最速のファンレスビデオカードとなるだろう。
カード裏面。レイアウトはRADEON 9000 PROカードと大きく異なっている |
同梱のドライバCD-ROM |
同梱のドライバCD-ROMを見る限り、ベンダはSapphire Technology。ビデオ入出力に対応した同社製品「RADEON 9000 ATLANTIS」のインターフェイスを、OEM向けにD-Sub15ピン/ビデオ出力/DVI出力に変更したものだと推測できる。実売価格は9980円~1万2480円。ファンレスで安価なDirectX8.1対応カードとしての魅力はかなり高い。
RADEON 9000 PROはお馴染みのATI Technologies純正パッケージに入っての登場。実売価格は1万7500円~1万9800円程度で、この割高感も実にリテール品らしい。パッケージ裏面の写真を見る限りでは、先週末に登場したPowerColorのOEM品と同じカードレイアウトを採用しているようだが、ATI Technologies純正品であることを示す“BUILT BY ATI”の文字に心ときめく人も少なくないだろう。インターフェイスはD-Sub15ピン/ビデオ出力/DVI出力。コア/メモリクロックはともに275MHzで、これもPowerColor OEM品と同じく、当初の発表どおり。
TORICAブランドで登場したVRD9000-64ATVDもカードレイアウトは従来どおりで、D-Sub15ピン/ビデオ出力/DVI出力といったインターフェイスも変わらない。PowerColorのOEM品と異なるのは搭載するメモリチップで、先週登場した2製品が3.3ns品を搭載していたのに対し、VRD9000-64ATVDは3.6ns品。メモリクロックである275MHzはクリアするものの、オーバークロック動作を期待するのは酷かもしれない。ちなみに、パッケージにはDVI→D-Sub15ピン変換アダプタを同梱する。
価格 | ショップ |
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Sapphire Technology「RADEON 9000PRO 64M AGP V/VO/DVI」 | |
\9,980 | OVERTOP |
\12,480 | コムサテライト3号店 |
ATI Technologies「RADEON 9000 PRO」 | |
\17,500 | 高速電脳 |
\18,800 | OVERTOP |
\19,780 | コムサテライト3号店 |
\19,800 | コムサテライト1号店 コムサテライト2号店 |
TORICA「VRD9000-64ATVD」 | |
\14,800 | 高速電脳 |
\15,800 | OVERTOP クレバリー1号店 TSUKUMO eX. T-ZONE.AKIBA PLACE T-ZONE.PC DIY SHOP WonderCity |