ECSとMSI、ASUSTeKに続き、AOpenからも“SiS745”チップセット搭載マザーボード「AK75」が登場してきた。製品としてはやや出遅れた感が否めないものの、AK75はSiS745マザーボードとしてはじめて、North BridgeとSouth Bridgeを統合したSiS745チップセット内蔵のIEEE1394コントローラを利用しているという点で見逃せない製品と言える。
SiS745の“SiS735”チップセットに対する特徴は、PC2700(DDR333) DDR SDRAMのサポートと、そしてIEEE1394コントローラの内蔵。SiSは発表時にIEEE1394コントローラを内蔵するチップセットは史上初だと胸を張っていたのだが、発表からあまりに長いこと対応製品が登場しなかったため、忘れてしまっている人も多いのではないだろうか。
IEEE1394 PHY。ASUSTeK製SiS735マザーボード「A7S333」では空きパターンだけ確認できていたが、搭載が確認できたのは今回が初 |
物理層を構成するチップ(PHY)にはTI(Texas Instruments)製の“TSB41AB3”を採用。TSB41AB3はPCIスロットのすぐ近くへ3つの端子とともに配されており、そこからブラケットを用いてケース背面へ引き出す仕様だ。なおPHYのすぐ近くには同じくUSB1.1端子も用意されているが、こちらはブラケットが用意されていないため、USBはバックパネル部の2ポートのみとなる。パッケージには6ポート用意とされているのでこの点は注意したい。なおそのパッケージでは、発表されながら登場しておらず、早くても月末までは店頭に並ばないと目されるThoroughbredコア版Athlon XP対応がASUSTeK製SiS745マザーボードと同様にうたわれている。
PHYを取り囲むように置かれているIEEE1394端子×3(とUSB1.1端子×2)。右はパッケージ同梱のIEEE1394引き出しブラケット |
拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1、DIMM×3。FSBは100~200MHzの範囲を1MHz刻みでBIOSから設定でき、倍率はマザーボード上のディップスイッチから5~12.5倍の範囲を設定可能。IEEE1394以外のオンボード機能はAC'97コーデックによるサウンド機能のみとなっているものの、実売価格が9480円~9999円と1万円を割り込みながら、IEEE1394をサポートしているのはそれだけで十分魅力的と言えるだろう。史上初のチップセット内蔵IEEE1394コントローラの実力が気になる人も要チェックだ。
価格 | ショップ |
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\9,480 | コムサテライト1号店 コムサテライト2号店 |
\9,524 | OVERTOP |
\9,999 | TSUKUMO eX. |
\9,800 | クレバリー1号店 コムサテライト3号店 WonderCity |
\9,999 | TSUKUMO eX. |