コニカの「KD-400Z」は、記録媒体としてSDカードとメモリースティックのデュアルスロットを搭載するコンパクトな400万画素クラスのデジタルカメラだ。
高速なCFカードで デジタルカメラの実力を引き出す
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写真1 レンズ下にある青色LED(3列)は起動時/記録時/セルフタイマ時に発光する。レンズ右側の半円形のモールドにより、本体はグリップしやすい。本体下にあるカバーを開くと専用リチウムイオンバッテリと本機の特徴であるデュアルスロットが現れる。 |
メモリースティックとSDカード間の画像データのコピーや、どちらを優先して記録先にするかをメニューから設定できるほか、片方のメディアが一杯になったときに自動的にもう一方のメディアに記録先が変更される機能も持つ。さらに、2つのスロットだけでなく本体内には2MBのフラッシュメモリも用意されている。ただし、本体内メモリへの記録は640×480ドットでの撮影時のみとなっており、メディアが一杯になったときの緊急用として利用する。
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写真2 レンズは2段階に高速で伸長する。ステンレス系の金属素材の手触りはすべすべしているのが少々気になった。 |
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写真3 シンプルなボタンレイアウトの背面。液晶画面は撮影時のステータス。メニューシステムは同社のKDシリーズを継承する。 |
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写真4 本体の底面にあるフタを開けて専用バッテリパック(左)を装着する。バッテリ挿入孔の後ろ(写真では下)にSDカードとメモリースティックの挿入孔がある。 |
背面のスイッチ類は、ズームレバーのほかには十字カーソルボタンとメニュー呼び出し、OKボタンという構成で、カーソルの左右がマクロ/フラッシュモードの切り替えに割り振られている。露出変更やホワイトバランスはメニューを呼び出して設定するようになっている。カーソルボタンが小さいので上下ボタンにも機能を割り振ると操作ミスを起こしやすいという配慮かもしれないが、露出の±はメニューに入ることなく設定できれるようにして欲しかった。
シャッター速度や絞りを個別に指定するマニュアル露出機能は持たないが、本機には面白い演出が用意されている。同社の「HEXAR RF」(※1)の音をサンプリングしてシャッター音に使用しているほか、スローシャッター時にはフィルム巻上げ音も出るので、露光開始と終了が分かりやすい。さらにレンズ下にある高輝度青色LED使用の発光部は、撮影後の画像データ書き込みや、セルフタイマのカウントダウン時に点滅する。「演出」という意味では面白い仕掛けなのだが、撮影ごとに明るく点滅するのはかなり目立つ。 ※1 HEXAR(ヘキサー) RF コニカのレンジファインダー式35mm銀塩カメラ。レンズ交換式で、レンズマウントはコニカKMマウントを採用し、同社の高級レンズ「M-HEXANON(ヘキサノン) LENS」が利用できる。価格は16万8000円(ボディのみ)。
