コンパクトフラッシュ(CF)をATAPIデバイスとして認識させるという「ICF-01/02」シリーズがロングセラーとなっているアイアールキューブから、12日を皮切りにATAPI関連製品が続々登場する。
まず販売が始まったのはUltra ATA/100対応ATAPIケーブル「IFC-01」。基本的にはごくありふれたUltra ATA/100対応ケーブルなのだが、2年保証が付いているのが大きな特徴だ。ケーブルの抜き差しなどによってコネクタ部が破損した場合にメーカー保証を受けられるというATAPIケーブルは極めて珍しい。これまでなんとなく“壊れたらゴミ箱へ”になっており、決して地球環境には優しくなかったATAPIケーブルだが、ひょっとするとIFC-01によってその流れは変わるかもしれない。価格はコムサテライト3号店で480円。
続いて20日前後の登場が見込まれているのはATAPI延長ケーブル「IFC-02」。かつては比較的多くのショップで扱われていた延長ケーブルだが、最近ではとんと見なくなっていただけに、登場すれば注目を集めそうだ。「Ultra ATA/66以上ではどうしても安定動作しない」(アイアールキューブ)との理由により、Ultra ATA/33までの対応となってしまっているが、フルタワーケースなどでATAPI接続のCD-ROMドライブを用いる際に重宝しそう。取り外すときにATAPIコネクタを破損しないよう配慮されたコネクタを採用しているのも見逃せないところである。長さは50cmで、店頭価格は680円~780円程度になる見込み。
特殊形状のコネクタ部 | ATAPIケーブルと接続。取り外すときにはツメを広げるだけで簡単に引き抜ける | 50cmあるため、最長で1m弱まで延長できることになる。動作保証がないのはやや残念 |
ICF-01とマウンタ。写真はあくまでプロトタイプなので注意してほしい |
さらにICF-01/02は、下旬から5月にかけてこれまで取り付けるには加工の必要だったIBM製MicroDriveに標準で対応するモデルへ移行し、あわせてICF-01を3.5インチベイに搭載するためのマウンタも登場予定となっている。マウンタ単品で登場するのか、はたまたセット販売されるのか詳細はまだ未定だが、工作の技術や手間いらずでFDDをATAPI接続のCFへ置き換えられるようになるわけで、これも少なからず注目を集めそうだ。なおアイアールキューブでは「CFをATAPIでなく、FDDに変換することも不可能ではない」としており、FDDをCFで完全に置き換えるアダプタも今後登場する可能性がありそう。こちらにも期待したい。
【関連記事】