DDR SDRAM対応のPentium 4用マザーボードの登場ラッシュがひと息つくには、正月休みで流通が止まるのを待たなければならないかもしれない。今週も通称i845Dチップセット(正式には845 B-Step)やSiS645チップセットを搭載する製品が続々とアキバへデビューしている。
AOpenとChaintechからもi845Dマザー
今週になってi845Dマザーボードを投入してきたのはAOpenとChaintech。ていねいな日本語マニュアルなどの準備でほとんどの場合に登場のタイミングが他社より一歩遅れるAOpenと、たいていの場合“先頭グループ”に属するChaintech製品がほぼ同じタイミングで登場したのは珍しい。
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AOpen「AX4B」は、AOpenらしい黒い基板が特徴のマザーボード。今回から“Pentium 4カラー”とも言うべき、青とオレンジを基調とするパッケージが新たに採用された。
AX4Bは標準モデルに属する製品で、AOpen独自のBIOS保護機構“DIE-HARD BIOS”を搭載していないほか、オンボードの機能としてはAC'97コーデックを搭載するのみといったシンプルな構成。FSBは100~248MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能となっている。価格はWonderCityで1万7899円、コムサテライト3号店で1万8580円、クレバリー1号店で1万8800円、俺コンハウスで1万9800円。
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青とオレンジを基調とするパッケージはかなりハデ |
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Chaintech「CT-9BJD」は、i845DマザーボードとしてはPCIスロットが5本と少なめだが、基本的にオーソドックスな作りの製品。i845Dマザーボード最安価格帯より1000円程度高価な1万6800円(高速電脳)である代わりに、CMedia製のサウンドチップを搭載してアナログ6ch出力に対応するので、安価にサラウンド環境を構築したい人にオススメだ。FSBは詳細不明ながら1MHz刻みで設定できるもよう。
安さが魅力のSiS645マザーも2製品登場
最新のスペックを詰め込みながら価格が安いとして人気になっているSiS645マザーボードも2製品登場した。先にFlexATX版が登場しているASUSTeKからはATXフォームファクタの「P4S333」、そしてi845Dマザーボードと同時投入のChaintechからは「CT-9SJD」が登場した。
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P4S333は先に登場したP4S333-FXのATX版だが、P4S333-FXではサポートされていなかった、ATX12Vの代わりに内蔵デバイス用の4ピンコネクタを用いる“EZ Plug”端子をボード上に搭載しているのが大きな特徴。FSBが100~166MHzの範囲を1MHz刻みで変更可能で、VCoreやDIMMスロット供給電圧も設定できるなど、オーバークロック動作向けの設定が豊富だ。価格はコムサテライト3号店で1万6500円、TSUKUMO eX.で1万6799円、高速電脳とDOS/Vパラダイス本店で1万6800円。
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EZ Plugをサポートしている |
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一方CT-9SJDは“堅い”作り。最近Chaintechはオーバークロック機能を前面に打ち出す場合が多いが、マニュアルを読む限り同製品にオーバークロック機能はいっさい搭載されていないもよう。その代わりに価格はDOS/Vパラダイス本店で1万3500円と、SiS645マザーボードの中でもっとも安価な部類に入る。
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