i845チップセット搭載マザーボードが登場したときとまったく同じ事態が繰り広げられているi845Dマザーボード。週末になってASUSTeK、EPoX、Transcendからも登場したほか、チップセットを発表していないIntelからも製品がデビューする混乱ぶりまでそっくりだ。
売れ行きはどのショップも“堅調”といったところ。逆に言えば、i845マザーボードが登場したときのような爆発的なものは感じられないが、これは多分にDDR SDRAMの高騰が影響しているようだ。今週になって1000円以上値上がったDDR SDRAMは、PC2100の256MBモジュールで7000円台が主流と、最安値で9000円台を回復したPC800 RDRAM 256MBとの価格差が少なくなっている。そこで「たいして値段差がないのなら、パフォーマンスに優れ、i845Dよりも情報が出揃っていて安心できるi850マザーボードを」という人が増えたようで、今週末はi850マザーボードとRDRAMのセットがPentium 4用マザーボードではもっとも売れているというショップが少なくない。一部にはi850マザーボードが完売したショップもあるなど、“i845Dマザーボード登場→大人気”とはなっていないのが印象的だ。
しかしDDR SDRAMチップ単価を考えると、DDR SDRAMモジュールの価格はそろそろ上げ止まりそう。また、米国時間では明日にもi845Dチップセットが発表されるとの噂があり、i845Dマザーボードがこれからブレイクする可能性は大いにありといったところ。そんな12月15日現在の、i845DマザーボードをはじめとするPentium 4対応のDDR SDRAMマザーボード最新価格情報をお届けしよう。安価さを武器に躍進しているSiS645マザーボードや、やや苦しい立場に追い込まれたApollo P4X266マザーボードもあわせて紹介しているので、こちらも要チェック。