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【オーバークロック研究室】Athlon XPでオーバークロック(後編)~Athlon XP 1500+は2000+で動作するか?~

2001年12月09日 22時29分更新

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●改造したAthlon XP 1500+のオーバークロック・パフォーマンス

 先のテスト結果からこのAthlon XP 1500+は実クロックにして1.66GHzに達する以前に動作限界を迎えると断定した。ではさらに処理速度を重視する方向性でオーバークロックを試してみる。
 具体的には、CPU倍率を優先させるのではなくFSB設定クロックを高くしてメモリあるいはマザーボードの動作限界を探り、そのクロックに応じたCPU倍率をCPUの動作限界以内で決定すれば、結果的に最高のパフォーマンスを得られる算段だ。
 実際のテストでは、先ほどから活躍しているEP-8KHA+に加えて宿敵のライバル・チップセットとも言うべきAMD761を搭載したEP-8K7AにもAthlon XP 1500+を組み付けてベンチマークを競わせた。なお、テストに際して両方のマザーボードにCrucial Technology製(Micronチップ PC2100 CL=2.5 128MB)のDDRメモリを1枚使用。ただし、メモリに対するセッティングはやや厳しくセットした(セッティング詳細は表を参照)。そのためかCPU倍率を10倍速とした動作環境では双方のマザーボードで155MHz(FSB設定クロック)までに動作限界を迎えた。

 そこで先のCPU動作限界とFSB設定クロックの限界から安定動作のため概ね3%のマージン(3%と言う数値に根拠はなく筆者の単なるカン)をとると1616MHz対150MHzとなりCPUの最適倍率は近似値の10.5倍速と決定した。ちなみにCPU倍率を10.5倍速としたベンチマークテストではFSB設定クロックを150MHzから1MHzのステップアップで試し全てのテストが完了できた最高クロック時の結果を記録している。結果は次のページに示した通りで、最新のVIA Apollo KT266Aを搭載したEP-8KHA+は、FSB設定クロック155MHzで動作したEP-8K7Aに比較して3MHz下回る152MHzが最高動作クロックであった。さらに同じFSB設定クロック152MHzにおけるベンチマーク結果を考察すると、グラフィック系ベンチマークテストで若干EP-8K7Aを上回るものの、Superπでは3秒の遅れが目立つ結果となっている。改造を施したAthlon XP 1500+を使ってCPU倍率を操作しながらここまでのテストを実施してきたが、Athlon XP 1900+と肩を並べる勢いがあると判明したことは貴重なデータと言えるだろう。

【表2】ベンチマークテストのセッティング内容

CPU Athlon XP 1500+
メモリ PC2100 CL=2.5 128MB (Crucial Technology)
ビデオ ELSA GLADIAC ULTRA(GeForce2Ultra DDR64MB)
HDD Seagate Barracuda ATA IV 60GB
ヒートシンク Swiftech MC462-A
OS WindowsMe
DirectX Ver.8.1
ドライバー Ver4.13.01.2280
解像度 1024×768ドット/32bitカラー
マザーボード EPoX EP-8KHA+ EPoX EP-8K7A
BIOSリビジョン 10/17/2001(8khi1a17) 10/17/2001(8k7a1a17)
SDRAM Cycle Length 2T
Bank Interleave Disabled
SDRAM Prechrg to Act CMD 2T
SDRAM Act to Prechrg CMD 6T
SDRAM Active to CMD 2T
SDRAM Burst Length 4
SDRAM Queue Depth 4Level
SDRAM Drive Strenght AUTO
SDRAM Command Rate 1T
DCLK I Timing 0ns
DCLK O Timing 0ns
Fast R-W Turn Around Disabled
Continuous DRAM Request Disabled
SDRAM PH Limit 8
SDRAM Idle Limit 8
SDRAM Trc Timing 6
SDRAM Trp Timing 2
SDRAM Tras Timing 4
SDRAM CAS Latency 2
SDRAM Trcd Timing 2
Super Bypass Mode Enabled

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