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日本IBM、音声応答ソフト『WebSphere Voice Server V2.0』を発売

2001年10月30日 14時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本アイ・ビー・エム(株)は30日、音声でウェブアプリケーションを利用できるソフト『IBM WebSphere Voice Server V2.0』を発表した。

VoiceServerのデモ
説明会で行なわれた『IBM WebSphere Voice Server V2.0』のデモ。携帯電話から“ボイスチケットセンター”に電話し、チケット予約やチケット空き情報確認を行なうというもの。“ボイスチケットセンター”の「どこのチケットを予約しますか?」といったガイダンスに対し、「東京ディズニーランド」、「大人2枚、子供1枚」などと音声で応えると、チケットを購入予約でき、予約確認メールが携帯電話に送信される

WebSphere Voice Server V2.0は、同社の音声認識ソフト『ViaVoice』のテクノロジーをベースとしたミドルウェア製品で、'99年にリリースされた電話用音声認識サーバー『ViaVoice Telephoney』の後継となるもの。JavaとVoiceXML(the Voice eXtensible Markup Language)を利用して、固定電話や携帯電話とコンピューターの間で音声応答が行なえる。

利用者が電話で話した音声情報をWebSphere Voice Serverがテキスト情報に変換し、ウェブアプリケーションサーバーに送信する。アプリケーションサーバーはその情報に伴う処理を行ない、WebSphere Voice Server経由で音声に変換して応答できる。ViaVoiceをベースに、電話音声の音声認識や、多回線の同時処理、不特定話者のナビゲーションを実現するという。

そのほか、VoiceXML文書作成/編集ツール『WebSphere Voice Toolkit』や、VoiceXMLを模擬実行するツール『WebSphere Voice Server SDK』などを標準装備する。

対応言語は、日本語のほか、米国英語、英国英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語の計9言語。電話との接続形態は、シスコシステムズのVoIP用ゲートウェイ(Windows 2000対応)、ダイアログロジック音声処理ボード(Windows 2000対応)、同社の自動応答コンピューターシステム『WebSphere Voice Response』(AIX対応)の3つをサポートする。ただし、『WebSphere Voice Response』プラットフォームでは日本語はサポートされない。

出荷時期は、ダウンロード提供が2002年1月31日、CD-ROMでの通常提供が2002年2月15日。価格は、基本ライセンスと1言語サポートのセットで289万5900円(基本ライセンス241万3200円、1言語ライセンス48万2700円)から。

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