(株)クレオは17日、デジタルカメラで撮影した写真向けの画像加工ソフト『デジカメの横綱』を、11月23日に発売すると発表した。価格は6800円。また発売を記念して、同社の年賀状印刷ソフトの最新版『筆まめ Ver.12』を同梱した、『デジカメの横綱 筆まめVer.12 付き』を、3万本限定で同時発売する。価格は8800円。
『デジカメの横綱』 |
同製品は、デジタルカメラで撮影した写真を加工し、印刷するためのソフト。開発者によれば、このソフトの開発コンセプトは“女性をどれだけ美しく印刷できるか”にあるという。
“スリム補正”による、首と頬のラインの補正 |
そのための主な機能として“スリム補正”と“ボリューム補正”がある。これは、写真の指定した領域を変形する機能。これにより、“あごのラインをすっきりと”や、“もう少し足を長く”などの要求に応えられるという。さらに背景に影響を与えず、肌の色だけを白くするという“美白補正”や、青白い肌に赤みを入れて“風呂上がりの肌の色”を再現するという“美肌補正”などといった補正機能も搭載している。
“ワンタッチ補正”前の画像 |
“ワンタッチ補正”を行なった画像 |
そのほか、初心者向けに、ワンクリックで自動的に画像の明るさやコントラストの補正が行なえる“ワンタッチ補正”や、“逆光補正”、“ホワイトバランス補正”など、各種の自動補正機能を備えている。加えて、ヒストグラムやトーンカーブの調整も可能で、自動補正によって、補正しきれなかった画像にも対応できる。
“鏡像反転” |
“表情修正” |
加工するだけではなく“写真で遊ぶため”の変形機能として、画像に対称線を作り、片方の顔を左右反転して映し出す“鏡像反転”や、目や口を部分的に歪ませて、怒った顔や笑った顔を作る“表情修正”などの各機能も備えている。また、(株)東芝が開発したオブジェクト切り出しツール『MaskMaster』を搭載しており、対象物の形状を大まかになぞるだけで、画像の輪郭に沿った選択範囲指定が行なえる。これにより“人物の頭だけ”などを正確な切り出すことができるという。
“ズーム印刷”。画像を分割して出力、張り合わせることによって、巨大な印刷物を作れる。のりしろの部分に自動的に番号が割り振られるため、組み合わせに迷うことはないという |
印刷の機能としては、低解像度のデジタルカメラで撮影した画像の、ジャギー部分を補正して、滑らかな画像で印刷できる“スムージング処理”機能、画像を複数枚に分けて出力し、組み合わせて最大10×10mまでの、巨大な印刷物を作成できる“ズーム印刷”機能、またシールプリントやカレンダーなど、各種用意してあるテンプレートとともに、画像を組み合わせて印刷できる機能を備える。テンプレートの中には、ペーパークラフトも用意している。
“横綱エクスプローラ”。拡大表示とサムネイルのウィンドーを入れ換えることも可能 |
画像加工およびソフト全般をサポートする機能として、“横綱エクスプローラ”がある。これはサムネイルやイメージビューなどで画像を管理できるビューワーで、“横綱レタッチ”への画像のドラッグ&ドロップが可能なほか、画像の検索や一括フォーマット変換、スライドショー、壁紙設定などが行なえる。
“HTMLウィザード”に従って、初心者にもウェブアルバムが作成できる |
さらに、ユーザー登録を行なえば、クレオが運営するウェブサイトサービス“筆まめ★ネット”のディスクスペースを50MB利用でき、写真をアップロードして公開できる。初心者ユーザーのために、テンプレートの中にはHTMLテンプレートを用意しており、“HTMLウィザード”の手順に従ってHTMLファイルを作成できる。また“横綱エクスプローラ”から、直接ウェブ上に画像をアップすることができる。また、撮影した画像を、高品質に印刷できるプリントサービスを、インターネットを通じて行なうという。
対応フォーマットは、ビットマップ(1/4/8/16/24/32bit)、JPEG(8/24bit、プログレッシブJPEG対応)、PNG(1/4/8/24bit、透過色対応)。
対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、またInternet Explorer 4.01(SP2以降)が必要(Internet Explorer 5.5(SP2以降)を推奨)。動作環境として、Pentium III以上推奨、メモリーはWindows 98では64MB以上、Windows Me/2000/XPでは96MB以上(128MB以上推奨)、ディスプレーは800×480ドット以上の解像度と、16bitカラー以上の表示色(1024×768ドット、24bitカラー以上推奨)、HDDは50MB以上必要、加えてシステムドライブに10MB以上必要となっている。
クレオでは初年度5万本の売り上げを見込んでいる。