「ACDSee 3.1J (SR1)」は、カナダのACD Systemsが開発した画像管理ソフトだ。エクスプローラと同じインターフェイスで使いやすさを追求しつつ、細かい点で工夫を凝らしているのが特徴だ。
すぐに使い始められるExplorerタイプのインターフェイス
“ブラウズモード”は、左上に「フォルダツリー」、左下に「プレビューパネル」、右が「ファイルリスト」。ファイルリストでは、エクスプローラ同様に「大きいアイコン」「詳細」などにすればファイルをアイコンで一覧できる。 |
ビューモードではツールバーのボタンで1枚ずつ画像を見ることができる。 |
画像のコピー先に同じファイル名があった場合は、このように2つの画像をプレビューで確認できる。ドラッグ&ドロップの操作でもこの機能は使える。 |
付加情報は画像のプロパティで入力する。それぞれ最大入力文字数(全角で)が、キーワードは511文字、注釈は2047文字、説明は1900文字までOK。 |
管理に不可欠な付加情報は、「キーワード」「注釈」「説明」の3つで、各画像のプロパティからテキスト入力できる。複数画像を選択すれば同じ文字列を一括入力することも可能だ。
アーカイブ内も検索対象にすることができる。検索された画像は「検索結果」という場所に表示されるが、この結果を保存したい場合は別途フォルダを作成してコピー/移動する必要がある。 |
そのほか、簡易フォトレタッチソフト「ACD Photo Enhancer」や、ACD Systemsが無料提供する画像公開サーバに画像を登録して見せたい相手にURLをメールで送る「SendPix」(保存期間30日に限定)、画像と前後ページへのリンクを記載しただけのシンプルな「HTMLアルバム作成機能」も内蔵している。
画面一番下が「お気に入り」だ。ファイルリストを「詳細」にしてみた。また、パネルはウィンドウ内で自由にレイアウトできる。 |
エクスプローラ型の画像管理ソフトは、ツリーから表示したいフォルダを探すのが面倒なものだが、本ソフトでは「お気に入り」パネルが用意されており、ここに登録したフォルダはすぐに呼び出せる。また、ショートカットキーが豊富で、サムネイル画像のソートだけでも“テンキーの0=拡張子順”“1=名前順”“+=昇順”など、慣れればキーボードだけでも操作できる(ただしカスタマイズは不可)。ほかにもさまざまな点でユーザーインターフェイスに優れた、使い勝手のいいソフトである。