11月16日に発売される新OS「Windows XP」でサポートされる“プレビュー機能”は、Windows Meと比べて格段に便利になり、画像管理に非常に使いやすい機能となっている。そこでWindows XPの標準機能と比較しながら、市販の画像管理ソフト10本の使い勝手や検索機能を詳しく調べてみた。
進化したWindows XPのプレビュー機能
まずはWindows XPの「マイピクチャ」フォルダに装備されたプレビュー機能を見てみよう。XPで強化された画像管理関連の機能は以下のとおりだ。
- フォルダ内ファイル表示方法の追加
- スライドショー機能
- 実データにも反映される「画像の回転」
- インターネットでのプリント注文
- Exif情報の表示
- カメラとスキャナの直接取り込みに対応
- Zipファイルの展開をサポート
「表示」-「写真」の項目が追加され、画像がプレビューされるようになった。左の「画像タスク」には、関連する機能が並び、すぐにアクセスできる。 |
「表示」-「詳細」の画面では、Exif情報から読み込んだ「カメラ」「会社名」などが表示できるようになった。 |
「概要」タブには、画像に対するキーワード、コメントが入力可能になっている。 |
そのほか、BMP、JPEG、GIF、TIFF、PNGの全5種類のファイル形式に対応して強化されたアクセサリソフト「ペイント」を使えば、ファイル形式の変換や画像サイズの変更も可能だ。
このように、市販ソフトに匹敵するほど多彩な画像管理機能を持ったWindows XP。だがその一方で、やはり市販品にはかなわない面もある。具体的に以下のような点だ。
画像管理ソフトとは
市販の画像管理ソフトとXPのプレビュー機能との違いは、“画像の管理・活用”という面に集約されるだろう。画像管理ソフト全般に搭載されている機能として、「ファイル名の一括変換」機能が挙げられる。デジタルカメラで撮影した画像のファイル名は、たとえばDSC0001.jpgから始まり、数字の部分が1ずつ増えていく構造になる。一度画像を取り込んだフォルダに、次回撮影した画像を取り込もうとすると、同一ファイル名となって一歩間違えば上書きされてしまう場合もある。しかし、ファイル名の一括変換機能を使えば、一度の操作で任意の文字に連番を付けたファイル名に変更でき、そうした心配がなくなるのだ。
また、検索機能も複数の条件設定をして、望みの画像を手早く探し出せる。さらに、管理できるファイル形式の種類も、最も多いソフトでは全部で38種類に対応している。形式によっては圧縮ファイルの内容まで見ることもできるため、増えすぎた画像を圧縮して管理することも可能というわけだ。そのほか、いわゆるアルバムソフトのようにコメントと画像を同時に見られる機能や、簡単にWebページ(htmlファイル)として保存できる機能、簡易フォトレタッチ機能などが盛り込まれている。
なお、編集部では、今回取り上げる10本の画像管理ソフトを操作手順などから、大きく以下の2タイプに分類してみた。
“登録型”
任意のフォルダやファイルを選択して、ソフトが管理するフォルダに画像をコピーし、画像情報を作成するタイプ。
“エクスプローラ型”
Windows付属のファイル管理ツール「エクスプローラ」のように、ツリー表示されたフォルダを選択すると、フォルダ内のファイルのサムネイルと画像情報を作成するタイプ。
どちらの方が管理しやすいかは、使う人によっても違うので、これから紹介するソフトレビューを読んで、自分に合ったソフトを見つけてもらいたい。