コンパックコンピュータ(株)は14日、大規模なSAN環境の運用管理とストレージ容量を強化するためのソフトウェア製品とハードウェア製品を発表した。出荷は7月下旬の予定。
『SANworks ネットワークビュー V1.0』は、エンタープライズクラスのSANの構成と状況を管理するソフトウェア。昨年発表した、SANに直接接続してLANやSANのストレージに余計な負荷をかけない『SANマネージメントアプライアンス』上で動作する。価格は、64ポートライセンスが165万円、128ポートライセンスが265万円、256ポートライセンスが445万円。
『SANworks エンタープライズボリュームマネージャ日本語版』は、コントローラーベースのクローン処理とスナップショット処理を管理するウェブベースのソフトウェア。既に発売した『英語版エンタープライズボリュームマネージャ V1.1a』の日本語版で、データバックアップを容易にする。Windos 2000対応版とWindows NT/Intel対応版が用意されており、価格はいずれも76万円。
『StorageWorks SDLTテープライブラリ』は、ホットプラグ対応のSDLTドライブ、電源、二重化ファンを採用したテープストレージライブラリー。『ESL9326SL SDLTライブラリ』(バックアップ容量35.86TB)と『ESL9198SL SDLTライブラリ』(バックアップ容量21.78TB)は、ネットワーク接続ストレージ装置やSANによる大規模サーバー環境において、大容量の自動バックアップとリストアを可能にし、階層ストレージ管理を提供する。
『StorageWorks ファイバチャネルSANスイッチ』は、大規模SANの構築に必要なポート数を搭載したファイバーチャネルスイッチ。1ポートあたり1Gbpsのデータ送受信が可能。6台の内蔵スイッチモジュールとISL(スイッチ間リンク)で構成される。32のISLで構成された32ポート搭載の『インテグレーテッド/32』、16のISLで構成された64ポート搭載の『インテグレーテッド/64』の2種類を用意する。
エントリークラス向けの『StorageWorks RA4100 Windows NT用ホストアダプタ リダンダンシーキット』は、パスを二重化し高可用性を提供するソフトウェア、ドライバー、スイッチのファームウェアなどで構成される。価格は32万円。