カシオ計算機(株)は14日、3月に発売した『CASSIOPEIA FIVA MPC-206』のHDDとバッテリーを大容量化した『CASSIOPEIA FIVA MPC-206VL』を7月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実売予想価格は17万円前後。
『CASSIOPEIA FIVA MPC-206VL』 |
MPC-206VLは、HDDの容量を従来モデルの20GBから30GBに増やしたほか、リチウムイオンバッテリーを大容量化したことで、連続使用可能時間が10%長くなった。標準バッテリー(2000mAh)では約5時間、オプションの大容量バッテリー(4000mAh)なら約10時間使用できる。メモリーも最大で256MBまで搭載できるようになった。それ以外には、液晶パネル周辺のカラーリングがグリーンからブルーに変更されている。
基本仕様は従来機種と同じで、Crusoe『TM5600-600MHz』、128MBメモリー(ユーザー用約112MB/システム用約16MB)、8.4インチSVGAカラーTFT液晶ディスプレー(800×600ドット最大1677万色)、SMI LynxEM+SM712ビデオコントローラー(VRAM2MB)、V.90/K56flex対応56kbpsモデムを搭載する。インターフェースは、USB、PCカード(Type II)、CFカード(Type II)、100BASE-TX/10BASE-T、IEEE1394を装備する。プレインストールOSはWindows Me。本体右側にモード切替スイッチを装備し、AモードではWindows Me、B モードではMP3プレーヤーとFTPクライアントをプレインストールしたLinuxベースの独自環境が起動する。同梱するアプリケーションは、静止画や動画を編集できる『Ulead Photo Express 3.0 SE』や『Ulead VideoStudio 5.0 SE BASIC』ほか。本体サイズは、幅223×奥行き197×高さ21mm、重量は約990g。ACアダプター(100~240V対応)が付属する。
同社のオンラインショッピングサイト“e-casio”では、MPC-206VLとDDIポケットのCFカード型PHS『C@rdH”64 petit』をセットにして販売する。価格、発売時期については未定。