「セガガガ」は、3年以内に“セガにゲーム業界を制覇させちゃおう”という極秘プロジェクトを成し遂げるシミュレーションゲーム。そのゲーム内容に驚愕した人は少なくないだろう |
5月31日、この日はセガ信者にとって特別な1日となった。そう、ドリームキャストダイレクトのみでの販売だった、あの「セガガガ」が晴れて一般のショップでも販売開始されるという記念すべき日なのだ! しかもアキバでは、ラオックス ザ・コンピュータGAME館、ソフマップ11号店&本店、メッセサンオー本店の4店舗で、プロデューサーのゾルゲール哲氏とサウンドデザイナーの金子剛氏が購入者にサイン&握手をしてくれるというイベントが敢行されるのである! さらに購入者全員に特製ステッカーが、各店舗先着20名にはゾルゲール氏が自宅のプリンタで打ち出してきたという特製色紙がついてくる! こんな特典を手に入れるチャンスめったにないぞ。っていうか普通、自宅のプリンタで特典の色紙とか作らないぞ。折しも関東地方では30日夜半過ぎからとてつもない豪雨が襲いかかり、まるで天が「セガガガ」の一般発売を祝福してるようであった…………祝福すんなら雨、降んなよぅ。
そんなワケでわれわれゲーム情報局取材班は迷惑を顧みずにゾルゲール氏らにひっついて全店舗を回り、このイベントの模様を取材させていただいた。では、渾身の密着レポートをお届けしよう!
プロジェクト“セガガガ”は2人の少年少女の双肩にすべてがかかっているのだ! ライバル会社に負けるな! |
ゲーム内にはセガファンなら思わずニヤリとしちゃうようなあんなキャラやこんなキャラがたくさん登場するぞ。キミはいくつわかるかな? |
あまりにも思い切りの良すぎるプロジェクトを断行した人交(ひとまじり)社長と、秘書のアリサさん。人交社長のモデルは言わずもがな |
10:00~11:30 ラオックス ザ・コンピュータGAME館
開店前に集う人々。あいにくの雨の中、熱心に会場を眺めていた |
結局、昨夜から降り始めた雨は明けてからも止むことはなく、31日はあいにくの雨天のスタートとなった。しかしセガ信者の熱き魂は雨なんかに屈しはしない。開店前のラオックス前には熱心なセガ信者の行列が、なんと、3名も! ……えーっと、数で言うと思いっきり雨に屈してますね。 っていうか、平日の午前中だと、心清きセガ信者のみなさんはサボらずに学校や会社に行っているということか!?
ゾルゲール氏、スタンバイOK! 後は開店を待つばかりだ |
そうこうしているうちにゾルゲール氏と金子氏がラオックス ザ・コンピュータGAME館に姿を現した。3名の熱きセガ信者のみなさんはゾルゲール氏らの登場に色めき立ち、そして駆け寄り……いや、駆け寄らないで遠巻きに見てるわ。ラオックスに集ったセガ信者はシャイでピュアな方が多いようだ。
で、さっそく商品や色紙をイベント会場の机に並べ始めるゾルゲール氏。なんでゲスト本人が準備作業してるんですか? 手製色紙といい、どこまでも家内製手工業っぽいイベントである。
ラオックス ザ・コンピュータGAME館では等身大ポップなどを作成し、イベント会場をデコレーション。なかなかハデな雰囲気に |
そしていよいよ開店し、さっそくサイン&握手会が開始! 色紙にサインし、商品と特典ステッカーを手渡してひとりひとりに力強く握手するゾルゲール氏と金子氏。そしてあっという間に開店前からの行列がさばけていく。
その後は比較的ゆるやかなペースで購入者が現れ、そしてゾルゲール氏と金子氏が続けざまにサイン&握手! それをわれわれゲーム情報局ら、いくつかのメディアの記者がバシバシと写真に撮る! 本日のお客さんは仲間とつるんでではなく1人で来店する人が多いので、取材班が動物の骸にむらがるハイエナみたいに寄ってたかって購入者を取り囲んでしまっているような状態になってしまった。その様子を見たラオックスの店員さんがマイクで通行人に呼びかけ始める。
「今、当店で『セガガガ』を購入されると、特製サイン色紙とステッカー、さらには記念撮影を致します!」
記念撮影って……おいおい取材陣もいつの間にかに購入特典に組み込まれちゃってるぞ。
なんのかんのでその後も、お客さんは現れ続け、結局1時間半の間にラオックス分の特製色紙は配布がほぼ完了した。天候と時間を考えれば十分な成果と言えるだろう。
ゾルゲール氏と金子氏にお願いして、パチリと写真を撮らせていただく。振り上げた拳に気合いがみなぎっているぞ! |
熱きセガ信者の皆さんが悪天候の中、どんどん駆けつけてくれる。握手する腕にも力が入る。お客さんに話を伺うと「もちろん通販ですでにソフトは買ってます!」という人が大多数を占めた |
初回限定版に同梱されていたTシャツや手帳にサインをもらう人も何人か見受けられる。しかし、後のレポートを読んでいただければわかるが、まだまだこの辺の品は序の口なのであった |
11:30~12:00 インターミッションその1
とりあえずラオックスでのイベントを終えてのゾルゲール氏と金子氏を強引にひっつかまえ、お話をうかがう。
ゲーム情報局(以下、ゲー)「この度はドリームキャストダイレクトからついに一般販売ということで、どうもおめでとうございます。ご感想は?」
ゾルゲール哲氏(以下、ゾル)「イエーイ! やっとオレの真価が世に認められる時が来たかって感じですね!」
金子剛氏(以下、金子)「嬉しいですね。通販よりもっと幅広い人にやってもらえるのはすごくありがたいです」
ゲー「通販だとなかなか購入に踏み切れないって方もいらっしゃいますからねぇ」
ゾル「ネット通販の時は個人的な知り合い3人ぐらいから買っておいてくれって言われたけど」
ゲー「プロデューサーに言いますか、それ。で、まずは比較的緩やかなスタートになりましたが、ラオックスでの手応えはいかがでしたか?」
ゾル「早朝、雨天と悪条件が重なった中であれだけ買って下さった方がいらっしゃったということで、セガの炎は消えず!」
金子「出だしとしてはなかなかいいんじゃないですかね。熱いセガファンの方がかなりいらしてたので!」
ゲー「では、これから先の3店舗での意気込みは?」
ゾル「ラオックスさんでは天気が悪かったけど、ついに雨もやんだし、これからですよ!」
ゲー「ドラマっぽい展開ですね。最初は逆境から始まって、最後は栄冠に輝くという」
ゾル「でもドラマみたいに盛り上げるとなると、途中で金子さん辺りが死ななきゃいけないからなあ、展開的に」
そうなのだ。金子氏が死んじゃうとかは置いといて、そう言えばついに天候が回復したのである。ソフマップ11号店前にはすでに結構な数の人が行列を作り始めているし、この先、さらに熱い展開が待ち受けていそうだ。