スリーコム ジャパン(株)は27日、都内で記者説明会を開催し、GigabitEthernet対応のLANカード『3Com 10/100/1000 PCI-X Server NIC』(3C996-T)を発表した。
GigabitEthernet製品などについて説明する同社のマーケティング部のジェームス・モンタント(James Montant)マネージャー |
『3Com 10/100/1000 PCI-X Server NIC』 |
記者説明会によると、ネットワークアプリケーションは年々広い帯域幅を要求するようになり、ネットワークとサーバーを接続するバックボーンが、処理性能のボトルネックになりつつあるという。このサーバー接続を、従来のFastEthernet方式からGbitEthernet方式に移行することで、ネットワークアプリケーションの処理速度を向上できるとしている。今回発表された『3Com 10/100/1000 PCI-X Server NIC』は、サーバー用のGigabitEthernet対応のLANカード。従来のPCIバスのほか、64bit/66MHzのPCI-Xバスにも対応。また、送受信するIPトラフィックを、最大8つのLANアダプターに分配する“双方向ロードバランシング機能”を搭載。同機能は、既存の他社製スイッチでも利用可能で、障害の発生した接続を自動的に切り離すという。さらに、重要な情報を優先して配信する“トラフィック優先順位付け”や、複数の仮想パスを設定する“VLAN機能”をサポートした。対応OSは、Windows NT 4.0/2000、NetWare 4.11/4.2/5.x、Linux 2.2。価格は3万1800円で、2月28日に販売を開始した。なお、同製品は、米スリーコム社と米ブロードコム社が共同開発した製品で、両社は2000年12月に開発/販売などに関して戦略的提携を締結している