大日本印刷(株)は19日、出版コンテンツをデジタルデータ化し、ウェブでダウンロード販売するECサイト“ウェブの書斎”を開設し、21日に販売を開始すると発表した。
出版コンテンツをデジタルデータ化し、ダウンロード販売する“電子書籍”と、読者の注文に応じて1冊から印刷製本・配送する“オンデマンド本”の2種類を販売する。出版コンテンツは出版社から提供を受ける。書店では手に入りにくい既刊の小説タイトルを中心に約360タイトルを揃える。専門書、実用書、事辞典など書籍全般を扱い、1年後には約1000タイトルにするという。2003年度で年間3億円の売上を見込んでいる。
商品の検索のほか、時間(あるいはページ数)制限付きの“立ち読み”も可能。書体は同社の秀英書体をウェブ、印刷両方で使用する。“電子書籍”はドットブック形式またはPDF形式で販売し、“オンデマンド本”は注文受付ごとに最小1冊単位で印刷製本し、注文受付後約1週間で配送する(当面は国内配送のみ)。決済は“電子書籍”がクレジットカード(VISA、マスター、JCB)とプリペイドカード(WebMoney)で、“オンデマンド本”は宅配代引のみ。送料は400円(税込)。
なお、“電子書籍”用のビューアーと秀英体フォントは希望者にCD-ROMで無料配布する。