さて早速仕様を見てみると、同製品はFSB 100MHzの8倍設定で、電圧はcC0コアと呼ばれるPentiumIII/Celeronと共通の1.7V。ステッピングは“SL4TF”となっており、推測されていた仕様のとおり。2次キャッシュは従来のCeleronと同じく128KBだ。なお、一部のPentiumIIIに見られる金色文字がこのCeleron-800MHzにも使われている。
問題は価格で、入荷していた高速電脳とPCiN秋葉原では2万4800円と、リテールボックス版のPentiumIII-800MHzよりも高値がついている。現在PentiumIII-800MHzは2万円台前半で販売されており、2万4800円という価格はどちらかといえばPentiumIII-866MHzに近い。しかも、今回登場したCeleronはバルク版。CPUクーラーは付属しないため、かなり割高で、買い得感は薄い。
ただ、それでも「cC0コアのCeleronは同じコアのPentiumIIIよりもオーバークロックに向いている」という情報もあることから、一部のマニアの間ではしばらくの間、話題になると思われる。人柱になるのが好きな人はチャレンジしてみてはどうだろうか。
【取材協力】