Celeronに新しいラインナップが加わった。従来の850MHzを50MHz更新した900MHzのリテールボックス品が現在アキバに出まわっている。
Celeron-900MHzのFSBは100MHzで、内部倍率は9倍。L2キャッシュは128KB搭載、PentiumIIIと同様にSSEに対応するローエンド向けCPUである点は800MHz以降のCeleronと同じ。だが、Celeron-900MHzは電圧が1.75Vとなった(850MHzは1.70V)。現在流通しているPentiumIIIはすでにほとんどがcD0コア版へ移行したが、CeleronもついにcD0コアとなったわけだ。CeleronのcD0コアがアキバで確認されたのはこれが初めてとなる。パッケージはFC-PGAでS-Specは“SL5MQ”。IntelのS-Spec InformationによればcD0コア版Celeronはバルクの733/766/800/850MHzがラインナップされているが、リテールボックスは今回の900MHzだけのようだ。
スペック表記のレイアウトはこれまでのCeleronと同じ。つまり、cD0コア版PentiumIIIとは異なることになる |
裏面はこれまでのFC-PGA版Celeron/PentiumIIIと同じ |
さてこのCeleron-900MHzは電圧が上がってクロックも上がった分発熱量も増えたようで、同梱のCPUクーラーも従来のCeleronと違うものがついている。そのサイズを編集部で実測したところ65(W)×65(D)×45(H)mm。背は低く、リテンションも従来どおりのタイプで、ファン部とヒートシンクが一体型になっている点は変わりないが、一回り大きくなった印象も受ける。
これにより、CPUソケット周辺の空間が若干必要になった。Celeron-900MHzを購入する際にはマザーボードのCPUソケット周りを確認した方が良いだろう。
クーラーをCeleronの横に置いて比較。かなり大きい |
価格はTSUKUMO eX.とツクモParts王国で1万3799円、高速電脳とPCiN秋葉原で1万3800円、コムサテライト2号店で1万3850円。リテールボックス品ということもあり、こなれた価格での登場となった。
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