米パケットビデオ社の日本支社が14日付けで発表した報道資料によると、米パケットビデオ社と米ソニー・ピクチャーズ・デジタル・エンタテインメント社(SPDE)は13日(現地時間)、携帯端末などでワイヤレスサービスを提供する通信事業者向けに、デジタルコンテンツを商業配信する事業で提携すると発表した。
今回の提携内容は、SPDEが保有するデジタルコンテンツを、パケットビデオのワイヤレスストリーミング技術(無線配信技術)を使って、無線通信事業者向けに商業配信し、携帯端末ユーザーへ娯楽番組を提供するというもの。米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント社(SPE)が製作した新作映画の宣伝映像、テレビドラマの番組情報、ユーザー参加型のデート・ゲーム・ショーなどのデジタルコンテンツを配信するとしている。ストリーミングビデオなど、広帯域を必要とするデジタルコンテンツを配信するため、無線通信事業者が導入予定の次世代ネットワーク向けのサービスとなっている。
なお、SPDEは、ソニーグループのオンラインコンテンツやゲームサービスを次世代のブロードバンドネットワークで配信するために、SPEが設立した事業部門。一方、パケットビデオは、MPEG-4対応のエンコーディング/デコーディング/配信ソフトなどを開発し、無線通信事業者にストリーミングビデオの配信技術を提供している企業。'98年に設立され、米クアルコム社、米TI社、米ソニー・アメリカ社、米タイム・ワーナー社などが出資している。