イーエムシージャパン(株)、シスコシステムズ(株)、日本オラクル(株)の3社は9日、都内において、「ECOstructureイニシアティブ」(EMC/Cisco/Oracle infrastructure)の結成を発表した。
このイニシアティブは、4月に米国で発表されたグローバルアライアンスに基づくもの。10月に米国で行なわれた米Oracleのプライベートショー「Oracle OpenWorld」で、「Version 2」と呼ばれる4月の合意を拡張する発表が行なわれた。日本のイニシアティブはこの拡張版の内容を含む。
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日本オラクルの新宅正明社長、シスコシステムズの黒澤保樹社長、EMCの山元賢治マーケティイング&コンサルティング統括本部長(左から) |
ECOstructureイニシアティブは、これまでバラバラで提供されていたり、SIベンダーやユーザー企業が自ら行なっていた技術検証を共同で展開し、賛同するSIベンダーなどのパートナー企業にその情報を提供していく。これにより、「スピードが速く競争の厳しい時代に、より早くシステムを構築し、信頼性、可用性の高いシステムとなるようにサポートしていく」(山元氏)という。
同イニシアティブは、下記のサポートプログラムを行なっていく。
- 技術検証情報の提供、ECOstructureのセミナーやWebサイトの運営
- ECOstructure検証ラボ、検証センターの設置
- eビジネスのシステム商談への共同提案やSIベンダーのビジネス支援
- ECOstructureイニシアティブの共同マーケティング
Version 2の合意では、技術検証のほかに、新たに災害対策の検証情報が加えられた。「ユーザーが(米国の)東海岸か西海岸のどちらのサーバにアクセスしているのかわからなくするシステムの検証作業が終わり、その発表が行なわれた」(山元氏)といい、主にサーバを設置する場所を分散し、地震や火災などの災害やダウンに対応できるシステムの検証が行なわれ、その情報提供が追加されたという。
