ソニー(株)は1日、データアーカイブやデータサーバー用途として最大40GBの大容量記録が行なえる“DO規格(ユーディーオー:Ultra Density Optical)(案)”を策定したと発表した。5.25インチ光磁気ディスク(MO)の次世代を担う大容量光ディスクドライブとして、2001年春までに最終規格を決定、2002年後半での商品化を目指すとしている。
今回策定した“5.25インチUDO規格(案)”は、5.25インチ光磁気ディスクドライブの次世代を担う、コンピューターデータ記録用の書き換え可能な大容量光ディスクドライブ。記録再生には、波長405nmの青紫色レーザーを採用し、ランド&グルーブ記録により最大40GBの記録が行なえる。また、既存のライブラリーシステムなどを考慮し、ドライブおよびメディアカートリッジの外形寸法は、現行の5.25インチ光磁気(MO)ディスクドライブと同一となっており、システムの入れ替えや拡張に容易に対応できるとしている。また、公文書などの長期保存用途向けに“追記(Write Once Media)仕様” も用意する予定。
ソニーでは、大容量コンピューターデータストレージを実現する光ディスクドライブシステムとして、“5.25インチUDO規格(案)”を積極的に開発・推進し、さらには、より大容量化に対応すべく倍密(80GB)、3倍密(120GB)記録の研究開発も進める予定としている。
5.25インチUDO規格(案)の主な仕様5.25インチUDO規格(案) | 5.25インチUDO規格(案) | 5.25インチMO(9.1GB MO:開発中) | |
書き換え仕様 | 追記仕様 | _ | |
ディスクサイズ | 130mm | 130mm | 130mm |
ディスク厚 | 2.4mm | 2.4mm | 2.4mm |
カートリッジサイズ | ISO 130mmと同サイズ(135×153×11mm) | ISO 130mmと同サイズ(135×153×11mm) | ISO 130mm(135×153×11mm) |
物理トラック数 | 9万6964 | 9万6964 | 4万9728 |
セクターサイズ | 8KB | 8KB | 4KB |
セクター数 | 250万4407 | 250万4407 | 111万8880 |
データ領域 | 29.0~61.0mm | 29.0~61.0mm | 29.7~62.5mm |
レーザ波長 | 青紫(405nm) | 青紫(405nm) | 660nm |
対物レンズ | 0.85 | 0.85 | 0.575 |
記録方式 | 相変化 | 相変化 | 光磁気 |
Land/Groove | Land & Groove | Land & Groove | Land & Groove |
記録再生面 | 両面 | 両面 | 両面 |
トラックピッチ | 0.33μm | 0.33μm | 0.65μm |
最小ビット長 | 0.13μm | 0.13μm | 0.30μm |
記録密度 | 15.0 Gb/平方インチ | 15.0 Gb/平方インチ | 3.3 Gb/平方インチ |
転送レート | 4~8MB/秒 | 4~8MB/秒 | 3~6MB/秒 |
誤り訂正方式 | LDC | LDC | LDC |
変調方式 | RLL(1,7) | RLL(1,7) | RLL(1,7) |