(株)コアは、イスラエルのエリアシム社と提携し、世界的なセキュリティービジネス展開の一環として、不正アクセスやウイルスを防止するインターネットセキュリティーソフトウェア『eSafe
Protect』およびアンチウイルス機能のない『eSafe ProtectEV』を6月25日に発売する。Windows95/98対応で、価格はそれぞれ9800円、7800円。
インターネットの急速な普及からコンピューターウイルスの流行、高度なコンピューターテクニックを駆使して不正行為を行なうクラッカーの増加に加え、最近では“Vandal”(バンダル)と呼ばれる、JavaやActiveXを駆使した不正行為による被害が、米国では昨年1年間だけで3万8000件にものぼる。これを受けて、同社は、従来のPCへの侵入前にチェックするというセキュリティー方式から、侵入されてからの不正行為を防ぐ“サンドボックス(Sandbox)”テクノロジーを採用したソフトを開発。これは、Javaの開発元である米サン・マイクロシステムズ社が提唱しているJavaのセキュリティーモデルで、PC上での実装は、世界初という。
それ以外にも、ネットワーク経由で侵入してくる“ハッカー”の不正行為を防ぐ“リソースプロテクション機能”、有害情報の侵入を防ぐ“パーソナル・ファイアーウォール機能”、ウイルスを探知・駆除する“アンチウィルス機能”があり、『eSafe
Protect』だけで、クライアントレベルのセキュリティーを完璧にすることができるという。
'97年、米国において、セキュリティーを破られた企業が60パーセント以上という事実からセキュリティービジネスの世界展開を狙う(株)エリアシムジャパン代表取締役のRobert
Leslie(ロバート・レズリー)氏は、「このようなネットワーク社会では、2000年には、“Vandal”は、現在の5倍の被害件数をもたらすことが予想されます。ですから、ゲートウェイレベルのセキュリティー対策だけでなく、クライアントレベルのセキュリティー強化が必要不可欠なのです」と述べている。また、同社では'98年10月に『eSafe
Protect Enterprise』の発売も予定している。(報道局 篠田友美)
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