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HP、フィオリーナと孫のタッグでコンシューマー向けパソコン市場に参入――「日本市場でも勝ちます」

2000年06月15日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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日本ヒューレット・パッカード(株)は15日、米ヒューレット・パッカード社とソフトバンク・イーコマース(株)(SBEC)の両社で合弁会社を設立し、コンシューマー向けパソコン市場へ参入すると発表した。

これは、HPの社長兼CEOであるカーリー・フィオリーナ(Carly Fiorina)氏と、ソフトバンクグループの孫正義氏の間で、「HPの一般消費者向けマシンと企画力、ソフトバンクグループの持つノウハウを持ち寄ると何かエキサイティングなことができるのではないか」(孫氏)という話から実現したものだという。

タッグを組んで、日本のコンシューマー市場を狙うHPの社長兼CEOであるカーリー・フィオリーナ氏と、ソフトバンクグループの孫正義氏
タッグを組んで、日本のコンシューマー市場を狙うHPの社長兼CEOであるカーリー・フィオリーナ氏と、ソフトバンクグループの孫正義氏



HPのコンシューマー向けパソコンは当初、SBECの100パーセント子会社であるスタイルインデックス(株)が提供するインターネット接続サービス“インターネットらくスタパック”でのみ提供される。その後、8、9月から、合弁会社が運営するインターネット直販サイトと、量販店で販売するとしている。

新合弁会社の社名、資本金は未定。SBECが主導権を持つ形になるという。

フィオリーナCEOは、米国で後発ながらすでにコンシューマー向けパソコン市場で大きなシェアを獲得しているように、「日本市場でも勝ちます」と強い言葉で語った。

コンシューマー向けパソコン『HP Pavilion 2000』
コンシューマー向けパソコン『HP Pavilion 2000』



スタイルインデックスで提供されるHPのパソコンは、『HP Pavilion 2000』というネーミング。CPUにCeleron 466MHzを採用している。i810チップを搭載し、メモリーは標準で64MBのSDRAM、HDDはUltra-ATA/33の5GB、最大24倍速のCD-ROMドライブ、V.90対応の56Kbpsモデムを装備している。CRTディスプレー『HP Pavilion M50』は15インチ。

インターネット接続サービスでは、インターネット接続料金部分を除いて、パソコンとCRTディスプレイ―の割賦を合計すると9万円になる。このことから、同モデルが販売されるとすれば、9万円を切る価格で登場してくると想像される。

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