(株)帝人システムテクノロジーは8日、都内において、米Eprise社のウェブコンテンツ管理ソフト『Eprise
Participant Server 日本語版』を発表した。価格は1000万円(サポート料込み)。出荷は4月1日から。
Eprise Participant Server |
同製品は、ウェブのコンテンツを管理するツールで、HTMLに詳しくないユーザーでもウェブページを作成、更新作業などを行なえるという。コンテンツを作成する際には、ウェブブラウザーを利用して、あらかじめ用意しておいたテンプレートを使用し、質問項目を埋めていくだけでウェブページを作成できる。
ウェブページの更新は、多段階の承認を設定可能。承認の際には、修正前と修正後のウェブページ、双方を見ることができる。承認を経た後にアップロードできる仕組みになっている。
同製品は、だれが見ても同じウェブページを表示できるほかに、対象を絞った表示を行なえる。例えば、同じウェブページでも、営業マン向け、技術者向けで違う表示にできる。これはIDとパスワードを入力させ、それにより設定されたルールに基づいてウェブページを見せる仕組みになっている。
対応OSはWindows NT 4.0 SP4以降、ウェブサーバーはIIS 3.0以降。データベースはMicrosoft
SQL Server 6.5 SP5/7.0に対応している。ウェブブラウザーは、Internet
Explorer 4.0以降、Netscape Navigator 4.5以降に対応。Windows 2000には対応していない。
Epriseの副社長でBusiness Developmentを担当するティム・フェルドマン(Tim
Feldman)氏は、「同製品はコンテンツマネジメントのソフトウェア。ウェブサイトを管理し、必要な人に、必要なときに、最適な情報を提供する仕組みを提供する」と語った。
EpriseのTim Feldman氏 |
両社は、「'99年11月にパートナーシップ契約を結び、同製品の日本語版の共同開発を進めてきた」(帝人システムテクノロジー代表取締役社長の田口敦氏)という。
田口敦社長。現社長の田口氏に代わり、取締役ソリューション第2事業部長の有馬市郎氏が4月1日に代表取締役社長に就任することが3月3日に発表されている |
同製品のターゲットは、通信や金融、流通、製造などの業種。CRMや、販売支援、SCM、社内向けウェブサイトなどの分野だという。販売目標は、「初年度が10セットで約1億円、3年後に5億円」(帝人システムテクノロジーWebビジネス推進部長の吉野隆氏)という。
米国では、Solaris 2.6、Oracle 7.3/8に対応した製品が3月末に予定されている。その日本語版についても計画中という。