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【2000 International CESレポートVol.12】自動車関連製品にもMP3とインターネットの波

2000年01月11日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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2000 International CESでは、コンシューマーエレクトロニクスということで、自動車関連の展示もかなりのスペースで行なわれている。ほとんどはカーステレオの巨大なスピーカーや、オーディオシステムのディストリビューターの展示だが、それらのなかからいくつか拾ってみた。

Visteon Automotive Systems社の『ICES』日本のカーナビやカーオーディオなみの大型カラーディスプレーを備える
Visteon Automotive Systems社の『ICES』日本のカーナビやカーオーディオなみの大型カラーディスプレーを備える



大きなブースを構え、マイクロソフトのブースにもシステムを出品していたのが、米Visteon Automotive Systems社。CPUにMMX Pentium、OSにWindows CEを採用したカーコンピューターシステム『ICES(アイシス)』(Information、Communication、Entertainment、Safety&Security Systemを表わす)。AM/FMラジオ、eメール、リアルタイム株価情報サービス、GPSナビゲーションシステム機能を持つ。またオプションで6ディスクチェンジャー付きCDプレーヤーや、セルラーホンのインターフェースも提供される。

同じくVisteon Automotive SystemsのRear Seat Entertainment System。このシステムはリアシート用のビデオモニターで、Nintendo64が内蔵されているわけではない
同じくVisteon Automotive SystemsのRear Seat Entertainment System。このシステムはリアシート用のビデオモニターで、Nintendo64が内蔵されているわけではない



Sirius Satellite Radio社のブース
Sirius Satellite Radio社のブース



米Sirius Satellite Radio社が提供するのは、3つの人工衛星を使って、全米を聴取エリアとするラジオ放送。100チャンネルほどが用意され、そのうち50チャンネルはコマーシャルのない音楽番組、あとの50チャンネルはニュースやスポーツ、エンターテインメント番組になるという。これらのサービスは月9.95ドル(約1000円)で提供される予定。2000年半ばまでに衛星を打ち上げ、2000年第4四半期からサービスを開始予定。

カーオーディオ機器メーカーからはアルパイン、クラリオン、パナソニック、ケンウッドなどの日本メーカーも多くパートナーシップを結んでいる。また自動車メーカーでは、BMWとフォードの名が上がっていた。

こちらはSirius Satellite Radioと同様のサービスを提供予定のXM Satellite Radio社のブース
こちらはSirius Satellite Radioと同様のサービスを提供予定のXM Satellite Radio社のブース



こういった衛星を使った米国でのラジオサービスは、Sirius Satellite Radioともう1社XM Satellite Radio社の2社にだけ事業認可が下りているとのこと。XM Satellite Radioも、パイオニア、ソニー、シャープ、アルパイン、クラリオン、三菱といったカーオーディオ機器メーカーと、ゼネラルモータースとパートナーシップを結んでいる。

英empeg社の車載用MP3プレーヤー『empeg car』。箱にはしっかりとペンギンが描かれている
英empeg社の車載用MP3プレーヤー『empeg car』。箱にはしっかりとペンギンが描かれている



ディスプレーカラーはブルー、グリーン、アンバーの3色が用意される
ディスプレーカラーはブルー、グリーン、アンバーの3色が用意される



車載用のCDプレーヤーで、MP3ファイルを焼いたCDを演奏できるものや、SDメモリーカードやメモリースティックなどのフラッシュメモリーを使ったカーオーディオのコンセプト製品の展示もいくつか見られた。が、車載用のプレーヤーとしてもっともユニークだったのは、英empeg社の『empeg car』だ。

empeg carはCPUにインテルのStrongARM-220MHzを搭載、12MBのRAMを持ち、OSにはLinuxを採用している。MP3フォーマットとMPEG-2オーディオフォーマットの再生が可能。内蔵の2.5インチHDDは4GBから最大36GBまで拡張できる。この製品がユニークなのは、OSだけではない。このプレイヤーではエンコードはできず、Windows 98/2000上で動作するソフトウェアを使い、USBまたはシリアルケーブルで転送する仕組み。

赤外線カードリモコンで操作するのだが、ユーザーインターフェースは普通のカーオーディオと変わらない印象を受けた。

価格はHDDが4GBのもので、1099ドル(約11万5400円)からとなっている(価格にはパソコンからファイル転送する際に電源として必要なACアダプターも含まれる)。3月から出荷開始予定で、正式な注文も3月に同社のウェブサイトで開始される予定。なお、日本からの注文にも応じるとのことだった。

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