米国・シリコンバレーに本社を持ち、モバイル用インテル互換チップを開発中との噂が流れつつも、まったく外部に公式な情報を流さない“謎の会社”として知られるTransmeta社のホームページに、“2000年1月19日に『Crusoe(クルーソー)』というプロセッサーを発表する”という情報が掲載された。
米Transmetaには、Linux開発者のライナス・トーバルズ(Linus Tovalds)氏が参画していることでも知られる。トーバルズ氏は、Las
Vegasで開催中のCOMDEX/Fall'99でTransmetaのチップについて、「ソフトウェアと一緒に作られた初めてのCPUだ」と語った模様だ。これは、Transmetaがインテル互換プロセッサーを作る上で、インテルの特許を回避するためにソフトウェアによるエミュレーション機能を持つことを示すと考えられなくもない。
なお、製品名と見られるCrusoeはロビンソン・クルーソーのこと。創意工夫で自給自足しながら一人で生きていく人の意(研究社「リーダーズ英和辞典」より)を持つ。