「Cubase SE」後継モデルはプライスパフォーマンスが魅力
【SPEC】 開発元●独スタインバーグ・メディア・テクノロジーズ社 販売元●ヤマハ(株) 価格●オープンプライス(実売2万6000円前後) http://www.yamaha.co.jp/ 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G4 1GHz以上またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
バンドル版製品(AI 4/LE 4)と比べてプラグインが豊富なうえ、トラック数などの制限も少ない。これ単体で質の高い楽曲制作環境がそろう。
MacとWindows双方の環境に対応するデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)ソフト「Cubase」シリーズに、市販エントリーモデル「Cubase Essential 4」が加わった。
Cubaseは、世界標準のオーディオプラグイン「VST」規格を提唱する独スタインバーグ・メディア・テクノロジーズ社が開発したソフトで、32ビット浮動小数点演算対応のオーディオエンジンなど、高い録音機能を搭載しているところに特徴がある。
既存ラインアップは、ハイエンド版「Cubase 4」(実売11万円前後)、ミドル版「同Studio 4」(実売6万円前後)、バンドル向け「同AI 4」「同LE 4」──の4種類。ミドル版の下に加わったのが今回の「Essential 4」であり、上位モデルが搭載する米アポジー・エレクトロニクス社製のディザリング機能「UV22HR」、ギターアンプ・シミュレーターや、ヤマハ(株)の音源モジュール「MOTIF」の波形を収録するサンプルプレーバッカー「HALion One」などを搭載する。
また、VSTプラグインの負荷を軽減するフリーズ機能も使える。上位版と比較するとトラックやエフェクト、プラグインなどの制限があるものの、それでも一般的な音楽作りでは十分すぎる機能を備えている。非常にプライスパフォーマンスの高い製品だ。
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