【サービス紹介】株式会社アイネット『SAACAS』(開発元:クオリティ株式会社)
専任の管理者が置けない企業のセキュリティ統制をカバー 実績のある自社データセンターでサービスを運用
2008年04月08日 12時00分更新
この3月から大手システムインテグレーターの株式会社アイネットが提供を開始したセキュリティ統制サービス「SAACAS」。アプリケーションのエンジンは、定評のあるクオリティ株式会社のISMだ。
株式会社アイネットの強みは、東証一部上場の大手システムインテグレーターとしての信用と、金融、石油など多方面の業界でシステム構築やアウトソーシングの実績があること、それに自社のデータセンターを所有していることだ。社内の重要なデータを外部に預ける形となるASPでは、データセンターの信頼性がカギになるので、自社データセンターというのは大きな利点である。
「SAACAS(Security And Asset Checkup ASP Service・サーカス)」のエンジンとなるのは、クオリティ株式会社の開発したISM(IT Security Manager)。これはASP方式に対応したセキュリティ統制サービスで、社内のPCを監視してOS、ウイルスワクチン、不正ソフトなどの状況から「セキュリティレベル」を判定し、毎日レポートするもの。
報告の内容は、セキュリティレベルの他に、Windowsアップデート未適用のPC、ウイルス対策未実施のPC、禁止ソフト搭載のPC、ソフトのライセンス数とインストール数、ハードウェアとソフトウェアの一覧など。導入すれば、管理者不要のセキュリティ統制が実現する。
クオリティ株式会社は、15年前からIT資産管理を手がけているパイオニア。これまでに300万ライセンスの実績がある。そこで培ったノウハウを結集して開発されたのが、SAACASのエンジンとなっているISM。
両社のタッグによる新サービスがSAACASというわけだ。
【コラム】
「セキュリティ管理」と「IT資産管理」の両方を同時に満足させる「セキュリティ統制」が必要
内部統制の必須要因である「セキュリティ管理」と「IT資産管理」。しかし人手と資金に限りがある中堅・中小企業がこれを達成するのは難しい。今、安価で確実なSaaS・ASP方式による「セキュリティ統制」が切実に求められている。
いよいよこの4月からJ-SOX法が適用される。対象となる上場企業はもちろんのこと、それらの企業と取引のある中堅・中小企業も、何らかの対策を強いられることになる。
しかし、専任のシステム管理者を持たない企業においては、内部統制が求めるセキュリティ管理やIT資産管理を実行するのが難しい。それに加えて、導入ユーザー数の変動など、業務内容が変化する場合、すみやかに対応できる管理方法が見つけにくかった。
そうした背景から、特に中堅・中小企業の現場においては、セキュリティ対策をSaaS・ASPのサービスに求める声が高まっている。専任の管理者を置くことなく業務内容に合わせて柔軟に使え、導入費用が安くすみ、月額の利用料金だけで使えるアウトソーシングサービスなら、自分たちの抱える問題をすべてクリアできるからだ。
現在、「セキュリティ問題は個々の社員任せ」という企業はまだ少なくない。Windowsのアップデートやウイルス対策ソフトの更新も、実効性を伴わない「指示」だけのところが多いのだ。「何かあったら大変」という認識はしていても、現実問題として対処できないというのが、中堅・中小企業の本音なのである。
「基本的なセキュリティ対策機能とIT資産管理機能を持ったSaaS・ASPがあるなら、すぐに利用したい」という思いは、潜在ニーズとして市場にあふれている。
提供形態 | ASP |
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用途 | セキュリティ管理・IT資産管理 |
企業規模 | 特に問わない |
業種 | 特に問わない |
部門 | 特に問わない |
動作環境 | Intel Celeronプロセッサ500MHz以上、256MB以上のメモリー、500MB以上のハードディスクを搭載したWindows 2000/XP/Vistaパソコン |
利用料金 | 株式会社アイネットのSAACASの場合、初期費用3万円(税込)、月額利用料金650円/ID(税込・49IDまで)、500円/ID(税込・50ID以上) |