マイクロソフト(株)が8月末に発売した『Microsoft Natural Ergonomic Desktop 7000』(NED7000)は、エルゴノミクス(人間工学)デザインのワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスをセットにした製品だ。
キーボード選び、それは決して交わることのない議論
モノ書きや編集という職業に携わる人々にとって、キーボードは生産効率を左右する重要なデバイスだ。だから、とりあえず“一家言ある”人間がそろっている。
しかしながら、キーボード談義において“絶対というべき結論”なんて出ない。例えば、キーの種類で言えば、ある人は「メカニカルキーがいい」と言うし、またある人は「メンブレン方式のものがいい」と主張する。いつも議論は平行線だ。
また、ノートパソコンのキーのように「ペチャペチャと音がするものもいい」と言う人もいれば、「秋葉原のパーツショップの店頭で980円で投げ売りされているキーボードが最高だ」と言う人もいるのである(筆者の隣に座っている編集K、アンタだ!)。絶対に交わることはない。
ということで、“キーボードの好み”は一種の“宗教”であるということをここで確認しておこう。すなわち、そのレビューというのは“布教活動”に近いものがある。
“宣教師”たる筆者のオススメキーボードはこれだ
そんな暴挙を承知の上で、宣教師たる筆者がオススメするキーボードとマウスのセット。それが今回紹介するNED7000だ。
この製品は、以前から販売されていた『Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000』のワイヤレスモデル。キーボードの中央にある“T/G/B”の列と“Y/H/N”の列の間がモーゼの十戒のシーンの様に分かれて、“ハ”の字型にキーが配置されているのが特徴だ。これにより、キーボードに手を置いた際に手首にストレスがかからず、快適に入力できるというのがウリである。また、ワイヤレスマウスの『Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 7000』も付属する。
ワイヤレスキーボード+ワイヤレスマウスという構成は、2003年から同社から発売されていた『Microsoft Wireless Optical Desktop Pro』(以下、DPro)と同様。この後継であることは形状からして間違いないだろう。
ワイヤレスキーボード/マウスのセットは数々発売されているが、ここまで強烈なエルゴノミクスデザインを採用した製品は数えるほどしかない。そういった意味においても、このマイクロソフトのシリーズは貴重なのである。