今回、全メーカー中、一番のラインナップを誇るのがGigabyteだ。“P35”搭載モデルを7モデル、“G33”搭載モデルを2モデルの合計9モデルを一気に投入してきている。注目はDDR3メモリのみの対応となる「GA-P35T-DQ6」やDDR3とDDR2の両方に対応可能な「GA-P35C-DS3R」。全体的にはローエンドからハイエンドまで揃い、スタートから選択の幅は広い。予算にあった好みのモデルも見つけやすいだろう。
大きな特徴としては同社が“Ultra Durable 2”と呼ぶ低RDS(on)MOSFETとフェライトコアチョーク、耐久性固体コンデンサを組み合わせた電源周りの設計が挙げられる。これにより同社では「優れた信頼性、冷却による温度抑制、長い製品寿命、強力なオーバークロック性能」を実現するとしている。
DDR3メモリ専用の「GA-P35T-DQ6」
「GA-P35T-DQ6」は、本日発売を確認した全てのメーカーおよび製品の中で唯一のDDR3メモリ専用となるモデルだ。搭載チップセットは“P35”+“ICH9R”で、North-South bridge間と電源周りを接続するヒートパイプとCPUソケット周りを囲うように配置された銅製ヒートシンクは、もはや建築物のような大きさ。基板裏面にも“CRAZY COOL”と名付けられた銅製プレートが取り付けられている。
主な仕様は拡張スロットの構成がPCI Express x16×2(CrossFire対応)、PCI Express x1×3、PCI×2。メモリスロットはDDR3 DIMM×4(DDR3-1333/1066/800、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、IEEE1394、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
DDR2専用の最上位モデル「GA-P35-DQ6」
「GA-P35-DQ6」は前述の「GA-P35T-DQ6」から対応メモリが変更になったモデル。DDR3メモリからDDR2メモリ専用となっている。搭載チップセットは“P35”+“ICH9R”。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)という構成で、その他の仕様は「GA-P35T-DQ6」とまったく同じだ。
DDR3+DDR2対応のコンボ仕様「GA-P35C-DS3R」
「GA-P35C-DS3R」の特徴はなんと言っても、DDR3とDDR2の両方に対応可能なコンボ仕様となる点だ。6本用意されるメモリスロットは、DDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)+DDR3 DIMM×2(DDR3-1333/1066/800、4GBまで)という構成。DDR2とDDR3は排他仕様でDDR3のスロットはグリーンカラーの2本となる。DDR2メモリモジュールとDDR3メモリモジュールでは切りかけの位置が異なるため、間違うことはないと思われるが、それでも取り付け時には注意したい。
メモリ以外の主な仕様は、搭載チップセットは“P35”+“ICH9R”。拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x1×3、PCI×3。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
ヒートパイプ採用のミドルハイレンジモデル「GA-P35-DS4」
最上位モデルとなる「GA-P35-DQ6」の直近の下位モデルとなるのが「GA-P35-DS4」だ。基板裏面の“CRAZY COOL”と名付けられた銅製プレートがなく、小さいものに変更されるなどの点が異なるが、基本的な機能に変更はない。
搭載チップセットに“P35”+“ICH9R”を採用。拡張スロットの構成がPCI Express x16×2(CrossFire対応)、PCI Express x1×3、PCI×2。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、IEEE1394、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
小型銅製ヒートシンク採用の「GA-P35-DS3P」
前述の「GA-P35-DS4」のヒートパイプ削減版ともいえるのが「GA-P35-DS3P」だ。「GA-P35-DS3P」を含めた下のモデルがいわゆるミドルレンジと呼ばれる仕様/価格帯に入ってくると思ってよいと思う。North bridgeに取り付けられた銅製ヒートシンクはヒートパイプを組み合わせてあるものの、シンプルな構造に変化。基板裏面の銅製プレートもかなり小さいものへと変更されている。
主な仕様は、搭載チップセットに“P35”+“ICH9R”を採用。拡張スロットの構成がPCI Express x16×2(CrossFire対応)、PCI Express x1×3、PCI×2。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、IEEE1394、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
Gigabyte定番モデルとなりそうな「GA-P35-DS3R」
おそらくGigabyteでは一番の定番モデルとなりそうなのが、この「GA-P35-DS3R」だ。ヒートシンクからはヒートパイプがなくなり、拡張スロットもCrossFireへは対応しないPCI Express x16が1本となる。
主な仕様を確認すると、搭載チップセットは“P35”+“ICH9R”を採用。拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x1×3、PCI×3。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
“P35”搭載マザー最下位モデル「GA-P35-DS3」
Gigabyteの“P35”搭載マザー最下位モデルとなるのが「GA-P35-DS3」。定番モデルの「GA-P35-DS3R」からSouth bridgeを変更したモデルで搭載チップセットは“P35”+“ICH9”となる。
主な仕様は、拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x1×3、PCI×3。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8chサウンド(ALC889A)やギガビットイーサネット、Serial ATA II×6、UDMA ATA 100×1などを搭載している。
VGAオンボードのATXマザー「GA-G33-DS3R」
さて、ここからの2モデルがVGA統合型のチップセット“G33”を採用するモデルである。まずはATXフォームファクタの「GA-G33-DS3R」。いわゆる同社の“G33”マザーエントリーモデルといえる製品で、こちらも「GA-P35-DS3R」同様定番のモデルと言える。
主な仕様は搭載チップセットが“G33”+“ICH9R”。拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x1×3、PCI×3。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスにはVGAや8chサウンド(ALC889A)、ギガビットイーサネット、Serial ATA II×8、UDMA ATA 100×1などを搭載する。
“G33”とくればやはりmicroATX「GA-G33M-DS2R」
そして最後となったのが「GA-G33M-DS2R」だ。VGA統合型のチップセット“G33”とくれば、やはりmicroATXフォームファクタのモデルがラインナップしないわけにはいくまい。
主な仕様は搭載チップセットが“G33”+“ICH9R”。拡張スロットの構成がPCI Express x16×1、PCI Express x4×1(エッジフリー)、PCI×2。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスにはVGAや8chサウンド(ALC889A)、ギガビットイーサネット、Serial ATA II×6、UDMA ATA 100×1などを搭載する。