インテリシンクは、4月5日、企業内のグループウェアやメールサーバなどとモバイル端末を同期させるソフトウェア製品群「Intellisync Mobile Suite 8」を発表した。新版では主にセキュリティ機能の強化とクライアントソフトの改善を図った。出荷開始は5月15日からを予定している。
リモートロック、消去、リセットをエンドユーザー自身が実行可能に
「Intellisync Mobile Suite 8」は、社内のグループウェアやメールサーバ、アプリケーションサーバと携帯電話などのモバイル端末を同期させるソフトウェア製品群。機能別に、「Wireless Email」(グループウェア同期)、「Device Management」(端末管理)、「File Sync」(ファイル共有)、「Application Sync」(アプリケーション連携)の4つのコンポーネントが用意されている。
新版では、セキュリティ機能を強化するとともに、クライアントソフトを一新。セキュリティ機能では、従来、管理者のみが可能だったデバイス紛失時のリモートロック/消去/リセットをエンドユーザー自身がPCのWebブラウザから実行できるようにした。また、クライアントソフトは、Outlookと同等の使い勝手を備えたメーラを実装。端末ローカルデータの検索機能を強化したほか、サブフォルダの同期・表示に対応した。
サーバの対応OSは、Windows 2000 Server、Server 2003/2003 R2。連携に対応するメールサーバは、Exchange Server 2000/2003、Lotus Domino R6/R6.5/R7、およびPOP3/IMAP4。端末側はSybian OSやWindows Mobileを搭載したいわゆる「スマートフォン」では専用のクライアントソフトを用意し、そのほかの一般的な携帯電話では携帯電話のWebブラウザを介して一部機能のみを利用できる。
1ライセンスあたりの価格は、Wireless Emailが1万600円、Device ManagementとFile Syncが各9450円、Application Syncが1万6800円。最低50ライセンスから購入が可能だ。
代表取締役社長の荒井真成氏は「特に電子メールのソリューションは、欧米ではホワイトカラーの上位層に広く普及し始めている状況。日本でも個人情報保護法の施行以降、PCの持ち出しが禁止されたことから案件が増えている。(対応端末の増加やASPサービスの開始などで)利用しやすい環境は整いつつあり、今後も利用増が見込まれるのではないか」と期待を示した。