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国内のウェブサービスを巡って、クレジットカードの利用停止が相次いでいる。いずれも海外の企業が展開するクレジットカードだ。
マンガやゲームなどのいわゆる「同人コンテンツ」を販売している「FANZA同人」では2024年6月14日、VISAブランドのクレジットカードによる決済が停止された。FANZAは、おもに成人向けの動画やマンガ、ゲームなどを配信するオンラインプラットフォームだ。もともと「DMM.R18」という名称でDMMグループが運営していたが、2018年3月に株式会社デジタルコマースに成人向け事業を分割し、サービスの名称も「FANZA」に変更した。
FANZA同人は、おもに個人やサークルが制作したマンガ、イラスト、ゲームや音声などのコンテンツを販売している。いまのところデジタルコマース社からも、Visa社(本稿では、会社はVisa、クレジットカードはVISAと表記)からも理由を明らかにする情報は発信されていない。
DMMグループのサービスでは、2022年7月にMastercardでの決済が停止されている。ドワンゴが配信する動画配信サービス「ニコニコ」では、2024年5月までに順次、Mastercard、American Express、VISAによる決済が停止された。
DMMとドワンゴ以外にも、決済が停止された国内のサービスは複数存在する。いずれも、ウェブでコンテンツを扱うサービスだが、それぞれ決済の停止に至った経緯も異なるようだ。
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